解同高知市協「差別手紙」事件

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'''解同高知市協「差別手紙」事件'''(かいどうこうちしきょうさべつてがみじけん)とは、[[1994年]][[1月7日]]、[[部落解放同盟]]高知市連絡協議会(解同高知市協)に[[同和地区]]住民と[[朝鮮人]]への[[中傷]]文書が送られた事件。 ==事件の概要== 文書の内容は[[高知市]]内にある高知市立[[特別養護老人ホーム]]福寿園に関わるものであり、「朝鮮人を筆頭に[[穢多|エッタ]]をつれて掃除をしているようであるがみるも汚らわしい」などという内容であった。手紙の宛先人は解同高知市協に勤める[[在日朝鮮人]]で、その妻は福寿園に勤務していた。 この問題を受けて解同高知市協は、手紙に福寿園の内部事情が書かれていたことを理由として、犯人は福寿園職員であると断定。同年[[1月18日]]には「差別手紙糾弾抗議集会」を開き、高知市長や幹部職員たち約100名を[[糾弾]]。解同の追及を受けた高知市も、全職員にこの手紙のコピーを渡して感想文を書かせ、個別面談を行い、[[筆跡鑑定]]を行うなどの調査を開始した。「差別手紙糾弾抗議集会」の席上、市長は解同の推進する「部落解放基本法」の地方版ともいうべき人権条例の制定に言及した。 ところが同年[[2月15日]]、この手紙の差出人が自首してきた。犯人は長年にわたって解同と深い関係を持ち、職場の「差別落書き」事件などを取り上げてきた市役所主査で、部落解放研究会の会員でもある職場活動家だった。動機は「(市に)人権条例を制定させるには、いろんな差別事例が必要だと思った」「部落解放のためにやった」<ref>『[[赤旗]]』[[1994年]][[2月22日]]付</ref>というものだった。 このため、同年[[3月28日]]、高知市はこの市職員を[[分限免職]]処分とした。 ==参考文献== *[[寺園敦史]]『だれも書かなかった「部落」』pp.93-94([[かもがわ出版]]、[[1997年]]) *[[部落問題研究所]]編『「解同」は何をしてきたのか』([[部落問題研究所]]、[[1994年]] ISBN 4829810394) ==関連項目== *[[篠山町連続差別落書き事件]] *[[滋賀県公立中学校差別落書き自作自演事件]] *[[立花町連続差別ハガキ事件]] *[[一ツ橋小学校事件]] *[[部落問題]] ==出典== {{Reflist}} {{DEFAULTSORT:かいとうこうちしきようさへつてかみしけん}} [[Category:昭和時代戦後の事件]] [[Category:人権侵害]] [[Category:公務員の不祥事]] [[Category:部落解放同盟]] [[Category:被差別部落]] [[Category:在日韓国・朝鮮人]] [[Category:1994年の日本の事件]] [[Category:高知県の歴史]]