「モモ」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
1行目: 1行目:
{{otheruses|植物|"モモ"、"桃"のその他の用法}}
+
<nowiki>{{otheruses|植物|"モモ"、"桃"のその他の用法}}
 
<table border="1" cellspacing="0" align="right" cellpadding="2">
 
<table border="1" cellspacing="0" align="right" cellpadding="2">
 
<tr><th bgcolor="lightgreen">'''モモ'''</th></tr>
 
<tr><th bgcolor="lightgreen">'''モモ'''</th></tr>

2018年2月15日 (木) 00:31時点における版

{{otheruses|植物|"モモ"、"桃"のその他の用法}} <table border="1" cellspacing="0" align="right" cellpadding="2"> <tr><th bgcolor="lightgreen">'''モモ'''</th></tr> <tr><td align="center"></td></tr> <tr><th bgcolor="lightgreen">'''[[生物の分類|分類]]'''</th></tr> <tr><td><table align="center"> <tr><td>界:  </td><td>[[植物]]界 Plantae</td></tr> <tr><td>門:  </td><td>[[被子植物門]] Magnoliophyta</td></tr> <tr><td>綱:  </td><td>[[双子葉植物綱]] Magnoliopsida</td></tr> <tr><td>目:  </td><td>[[バラ目]] Rosales</td></tr> <tr><td>科:  </td><td>[[バラ科]] Rosaceae</td></tr> <tr><td>属:  </td><td>[[サクラ属]] <i>Prunus</i></td></tr> <tr><td>種:  </td><td>モモ <i>persica</i></td></tr> </table></td></tr> <tr><th bgcolor="lightgreen">'''[[学名]]'''</th></tr> <tr><td align="center"><i>Prunus persica</i></td></tr> <tr><th bgcolor="lightgreen">'''[[和名]]'''</th></tr> <tr><td align="center">桃</td></tr> <tr><th bgcolor="lightgreen">'''英名'''</th></tr> <tr><td align="center">Peach</td></tr> </table> '''モモ'''(桃、学名 ''Prunus persica'' (L.) Batsch)は[[バラ科]]・[[サクラ属]]の落葉小高木。春には五弁または多重弁の[[花]]を咲かせ、夏には水分が多く甘い球形の[[果物|果実]]を実らせる。[[中国]]原産。食用・観賞用として世界各地で栽培されている。 ==部位と利用法== ===花=== 4月上旬頃に咲き、「桃の花」は春の[[季語]]。桃が咲き始める時期は[[七十二候]]において、中国では'''桃始華'''、日本は'''桃始笑'''と呼ばれ、それぞれ[[啓蟄]](驚蟄)の初候、次候にあたる。 淡い紅色であるものが多いが、白色から濃紅色まで様々な色のものがある。五弁または多重弁で、多くの雄しべを持つ。花柄は非常に短く、枝に直接着生しているように見える。観賞用の品種('''花桃''')は'''源平桃'''(げんぺいもも)・'''枝垂れ桃'''(しだれもも)など。庭木として、あるいは[[華道]]で切り花として用いられる。 ===葉=== 葉は花よりやや遅れて茂る。ハート型で互生し、縁は粗い鋸歯状。湯に入れた'''桃葉湯'''は、[[あせも]]など皮膚の炎症に効くとされる。ただし、乾燥していない葉は[[青酸]]化合物を含むので換気に十分注意しなければならない。 === 実 === 7月~8月に実り、「桃の実」は秋の[[季語]]。球形の果実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれ、果肉は水分を多く含んで柔らかい。栽培中、病害虫に侵されやすい果物であるため、袋をかけて保護しなければならない手間の掛かる作物である。また、収穫後すぐに軟らかくなるため、賞味期間も短い。生食する他、ジュース([[ネクター]])や、シロップ漬けにした缶詰も良く見られる。食用の品種('''実桃''')の分類を以下に示す。 ;桃 :一般的な桃。皮には柔らかい毛が生えている。現在日本で市場に出回っている品種は、'''白桃'''(はくとう)系の桃と'''白鳳'''(はくほう)系の桃がほとんどである。果肉の黄色い'''黄桃'''(おうとう)は、缶詰に加工されて出回ることが多かったが、現在では生食用も多くなっている。このほか、'''あかつき'''、'''ゆうぞら'''、'''川中島'''、'''白桃'''、'''まどか'''などの品種がある。 ;[[ネクタリン]] (Nectarine)/椿桃(つばいもも/つばきもも) :皮が赤く、毛はほとんど無い。果肉はやや硬い。'''光桃'''(ひかりもも)、'''油桃'''(あぶらもも)とも呼ばれる。 ;'''蟠桃'''(ばんとう) :扁平な形をしている。中国神話では[[西王母]]と関連がある。 日本国内では[[福島県]]、[[山梨県]]、[[長野県]]、[[岡山県]]など盆地で栽培される。主な生産国は[[中華人民共和国|中国]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[イタリア]]など。 <!--産地の抽出はなんとなく生産量とか有名な品種があるとかで決めてます。より適切な選択もあるかと思います。--> [[漢方]]において、種子の内核は'''桃核'''(とうかく)あるいは'''桃仁'''(とうにん)と呼ばれ、血行を改善する薬として婦人病などに用いられる。また、つぼみは白桃花(はくとうか)と呼ばれ、利尿薬、便秘薬に使われる。 === 樹皮 === 樹皮の煎汁は染料として用いられる。 <!--どんな色の染料なのか、わかりませんでした。ちなみに、江戸更紗などに用いられる渋木(しぶき)はヤマモモの樹皮。--> ==歴史== 原産地は中国西北部の[[黄河]]上流地帯。欧州へは1世紀頃に[[ペルシア帝国|ペルシア]]経由で伝わった。英名ピーチ(Peach)は“ペルシア”が語源で、[[ラテン語]]の persicum malum(ペルシアの林檎)から来ている。種小名 ''persica''(ペルシアの)も同様の理由による。 日本では[[弥生時代]](あるいはそれ以前)に伝わった。[[平安時代]]~[[鎌倉時代]]には水菓子と呼ばれ珍重されていたが、当時の品種はそれほど甘くなく主に薬用・観賞用として用いられていたとする説もある。[[明治時代]]には、甘味の強い'''水蜜桃'''系(品種名:上海水蜜桃など)が輸入され、食用として広まった。現在日本で食用に栽培されている品種は、この水蜜桃系を品種改良したものがほとんどである。 なお、“もも”の語源には諸説あり、「真実(まみ)」より転じたとする説、実の色から「燃実(もえみ)」より転じたとする説、多くの実をつけることから「百(もも)」とする説などがある。 ==風習・伝説・年中行事など== 中国において桃は仙木・仙果(神仙に力を与える樹木・果実の意)と呼ばれ、邪気を祓い不老長寿を与える植物として親しまれている。桃で作られた弓矢を射ることは悪鬼除けの、桃の枝を畑に挿すことは虫除けのまじないとなる。桃の実は長寿を示す吉祥図案であり、祝い事の際には桃の実をかたどった練り餡入りの饅頭菓子・'''壽桃'''(そうたお)を食べる習慣がある。壽桃は日本でも'''桃饅頭'''(ももまんじゅう)の名で知られており、中華料理店で食べることができる。 日本においても中国と同様、桃には邪気を祓う力があると考えられている。『[[古事記]]』では、[[イザナギ|伊弉諸尊]](いざなぎのみこと)が桃を投げつけることによって鬼女、黄泉醜女(よもつしこめ)を退散させた。伊弉諸尊はその功を称え、桃に'''大神実命'''(おおかむづみのみこと)の名を与えたという。また、『[[桃太郎]]』は桃から生まれた男児が長じて[[鬼]]を退治する民話である。3月3日の[[雛まつり|桃の節句]]は、桃の加護によって女児の健やかな成長を祈る行事である。果実は形状と色彩が女性の臀部に類似してることから、性と豊饒のシンボルでもある<!--日本だけの話かどうか、ちと不明-->。花あるいは果実の色である桃色(ピンク)も、性的な意味に用いられる。 == 収穫量 == *市町村別収穫量(平成16年) **1位 笛吹市(山梨県) 22,000t **2位 福島市(福島県) 12,600t **3位 山梨市(山梨県) 11,100t **4位 塩山市(山梨県)  7,300t (現甲州市) **5位 長野市(長野県)  6,530t ==“モモ”の名を持つ植物== 地方によっては甘い果実の総称として“もも”の語を用いることもあり、別種でありながら名前に“モモ”と付けられている植物も多い。 * [[スモモ]](李/酸桃):バラ科サクラ属 * [[ヤマモモ]](山桃):ヤマモモ科 * [[コケモモ]](苔桃):ツツジ科 * [[クルミ]](胡桃):クルミ科クルミ属 * [[フトモモ]]:フトモモ科 ==その他、桃に関すること== ;桃色 :[[色]]のひとつ。薄い[[赤]]色。[[ピンク]]。 ;桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん) :発芽から結実まで、桃や[[クリ|栗]]は三年、[[カキ (植物)|柿]]は八年かかる。物事を成し遂げるには時間がかかることを示唆する[[ことわざ]]。 :'''桃栗三年柿八年 梨の大馬鹿十八年(-なしのおおばかじゅうはちねん)''' :'''桃栗三年柿八年 くるみの大馬鹿二十年(-くるみのおおばかにじゅうねん)''' :などと言われる地方もある。 ;桃割れ(ももわれ) :日本髪の[[髪型]]。丸くまとめた髷(まげ)の部分が二つに分かれていて、割った桃のように見える。[[明治|明治期]]に考案され、[[大正|大正期]]までは未婚女性の髪型として盛んに結われていた。 ;桃尻 :モモの実はすわりが悪い事から、馬に乗るのが下手で鞍に尻が落ち着かないことを指す言葉。 ;[[桃源郷]] :俗世間を離れた、素晴らしいところ。理想郷。ユートピア。 ;日本文学 :[[夏目漱石]]『[[三四郎]]』で、三四郎は、列車内で広田先生から水蜜桃を振る舞われる。桃をめぐる[[正岡子規]]や[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]のエピソードも出る。 == 関連項目 == * [[食物アレルギー]] * [[花嫁は厄年ッ!]] - 桃農家を舞台にした[[テレビドラマ]] ==外部リンク== *[http://www.f-kudamono.com/ 福島県くだもの消費拡大委員会] *[http://www.love-fruits.com/momopage2.htm 岡山果物市場 岡山の白桃] *[http://www.agr.niigata-u.ac.jp/~naser/kiyokiyo/grad/momo/momoind.html 新潟県 桃品種画像データベース] [[category:木|もも]] [[category:果物|もも]] [[category:バラ科|もも]]