「ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ」の版間の差分

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'''ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ'''('''Breeders' Cup World Thoroughbred Championships''')とは[[1984年]]に創設された[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[競馬]]の祭典である。
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'''ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ'''(''Breeders' Cup World Thoroughbred Championships'')とは[[1984年]]に創設された[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[競馬]]の祭典である。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[1970年代]]後半から始まっていた競馬人気の下降を食い止め、アメリカ競馬サークル内に活気をもたらすために創設された。[[ケンタッキー州]][[ゲインズウェイ・ファーム]]のオーナー[[ジョン・ゲインズ]]が一日で多くの[[競馬の競走格付け|GI]]競走を行なう競馬の祭典の開催を発案。名称は創設当時は優勝賞金が[[ブリーダー]]の資本から拠出していたことに由来する。
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[[1970年代]]後半から始まっていた競馬人気の下降を食い止め、アメリカ競馬サークル内に活気をもたらすために創設された。提案者は[[ケンタッキー州]][[ゲインズウェイ・ファーム]]のジョン・ゲインズ。1日に多くの[[競馬のレース格付け|G1レース]]を行なう競馬の祭典という趣旨の開催である。名称は、創設当時は優勝賞金が[[ブリーダー]](生産者)の資本から拠出されていたことに由来する。
  
特筆すべきは全ての競走に世界各国のGI競走と比べても高額の賞金が懸けられることであり、その資金をそれぞれの[[種牡馬]]のオーナーに1回の種付け料分の代金を負担させ資金を出した種牡馬の[[産駒]]のみに出走権を与えることで資金の多くを賄っている。一方で登録されている種牡馬以外の種牡馬の産駒の出走には多額の追加登録料が課せられるため、特にアメリカ国外からの移籍馬などは有力と目されても出走回避する例も少なくない。
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特筆すべきは、全てのレースに世界各国のG1レースと比べても比較的高額の賞金が懸けられることである。その多くはアメリカ国内で繋養されている[[種牡馬]]の所有者にその種付け料1回分の資金を負担させ、資金を出した種牡馬の[[産駒]]のみに出走権を与えることで成立している。一方で登録外種牡馬の産駒の出走には多額の追加登録料が課せられるため、特にアメリカ国外からの移籍馬などは有力と目されても出走回避する例も少なくない。
  
現在では[[ロンシャンウィークエンド]][[ドバイミーティング]]などと並んで世界の最強馬が集う競走となっており、下半期の世界最高峰のレースとしてここを目標とする競走馬も多い。
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しかし[[2011年]]からは出走に必要な「プログラム」が大幅に変更・緩和され、出走が促される事になった<ref>[http://www.jairs.jp/contents/w_news/2010/19/2.html ブリーダーズカップ、登録プログラムを大幅変更(アメリカ)] - [[ジャパン・スタッドブック・インターナショナル]] 海外競馬ニュース [[2011年]][[1月26日]]閲覧</ref>。具体的には以下の通り。
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# 登録に必要な年間登録費の緩和。[[北半球]]の種牡馬所有者は種付け料の50%、[[南半球]]の種牡馬所有者は種付け料の25%に。また[[ヨーロッパ]]と南半球では産駒登録が不要になる。
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# [[トライアルレース]]である「[[ブリーダーズカップ・チャレンジ]]」の再整備。トライアルレースの勝ち馬は自動的にブリーダーズカップに優先出走権を得られるのは変わりないが、新たに出走に関わる費用(登録費の免除、輸送費用の一部負担)で優遇を受けられる。また北米での産駒にはボーナスとして1万ドルが支給される。
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# 2011年限定で「北米からの出走資格馬」を増やすため、登録外種牡馬の産駒でも特別登録料を支払えば出走できる制度を整備。
  
それまでの国際競走で世界の強豪が出走した[[ワシントンDCインターナショナル]]がブリーダーズカップ創設に伴い[[1995年]]に廃止された。
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かつてアメリカでは地域ごと(主に中部、東海岸、西海岸)の有力馬が、それぞれ拠点にしている地域のG1レースに出走していた。しかしブリーダーズカップの創設により、アメリカ全土から有力馬を集めるレースを行うことに成功した。それまでの国際レースで世界の強豪が出走した[[ワシントンDCインターナショナル]]はこの影響を受けて年々有力馬が集まらなくなり、[[1995年]]をもって廃止された。[[2002年]]からは[[全米サラブレッド競馬協会]](NTRA)代表ティム・スミスの提案により「世界最高クラスの競馬開催」という地位についての訴求力を強化するため、名称が「ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)」に変更された。
  
[[2002年]]からは[[全米サラブレッド競馬協会]](NTRA)の代表ティム・スミスが多くのスポーツファンに世界でも最高の水準を誇り、最も重要なサラブレッド競走であることをよく理解してもらえるよう名称を「ブリーダーズ・カップ・ワールド・サラブレッドチャンピオンシップ」(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)に変更。それに伴う個々の競走名に変更はない。
+
現在では[[凱旋門賞ウィークエンド]][[ロイヤルアスコットレースミーティング]]、[[ドバイミーティング]]、[[香港国際競走]]などと並んで世界の有力馬が集う開催となっており下半期の目標としてブリーダーズカップ各レースを据える競走馬は各国に存在する。また、ドバイミーティングの創設以降遠ざかっていた「世界最高賞金開催」という地位も[[2007年]]より復権している。
  
[[2005年]]からは従来のプログラムを変更して競走の施行順の変更を行った。
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== レース番組の変遷 ==
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創設当初は古馬中距離路線の有力馬で競われる「[[ブリーダーズカップ・クラシック|クラシック]]」を筆頭に3歳以上牝馬で競われる「[[ブリーダーズカップ・レディーズクラシック|ディスタフ]]」、それぞれ2歳牡・牝馬限定レースの「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル|ジュヴェナイル]]」と「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ|ジュヴェナイルフィリーズ]]」、短距離レースの「[[ブリーダーズカップ・スプリント|スプリント]]」、芝12ハロンで行われる「[[ブリーダーズカップ・ターフ|ターフ]]」、同8ハロンで行われる「[[ブリーダーズカップ・マイル|マイル]]」の7レースで行われていた。[[1986年]]に障害レースの「[[グランドナショナルハードル (アメリカ)|スティープルチェイス]]」が、[[1999年]]に牝馬の芝路線有力馬で争う「[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ|フィリー&メアターフ]]」が新設され、この編成時点まで平地レースは1日の開催で行われていた。
  
[[2007年]]より従来の8競走に加えて[[ダート]]の[[マイル]]戦「[[ブリーダーズカップ・ダートマイル|ダートマイル]]」、牝馬限定のダート短距離戦「[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント|フィリー&メアスプリント]]」、2歳限定の芝「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ|ジュベナイルターフ]]」が追加されることが発表された。なおこれらの競走の追加によりブリーダーズカップは2日間の開催になりこれらの3競走が1日目、従来から行われている8競走が2日目に行われる。
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2007年1月にブリーダーズカップの拡大構想が発表され、[[2010年]]までにレース数が16まで増加される事が決定。まず2007年にダートのマイル戦「[[ブリーダーズカップ・ダートマイル|ダートマイル]]」、牝馬限定の短距離戦「[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント|フィリー&メアスプリント]]」、芝の2歳限定戦「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ|ジュヴェナイルターフ]]」が追加され従来1日の開催で行われていたブリーダーズカップは2日間開催となり、新設3レースが1日目、従来施行されていたレースが2日目の開催となった。
  
[[2008年]]からは[[芝]]の短距離戦「[[ブリーダーズカップ・ターフスプリント|ターフスプリント]]」、芝の2歳最強牝馬決定戦の「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ|ジュヴェナイルフィリーズターフ]]」、ダートの長距離戦「[[ブリーダーズカップ・マラソン|マラソン]]」の3競走が新たに加わり全14競走、初日5競走、2日目9競走の構成となる。また初日の5競走は全て牝馬限定戦となり、ブリーダーズカップ・ディスタフの名称が「レディーズクラシック」に変更された。
+
さらに[[2008年]]からは[[芝]]の短距離戦「[[ブリーダーズカップ・ターフスプリント|ターフスプリント]]」、芝の2歳牝馬限定戦「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ|ジュヴェナイルフィリーズターフ]]」、ダートの12ハロン戦「[[ブリーダーズカップ・マラソン|マラソン]]」([[2009年]]より14ハロン)の3レースが新たに加わり、その一方でスティープルチェイスが除外され、全14レース、初日5レース・2日目9レースの構成となる。また同年は初日は全て牝馬限定戦の「レディースデー」となり、これを受けて「ディスタフ」の名称が「ブリーダーズカップ・レディーズクラシック」に変更された。
  
== 施行競走 ==
+
[[2011年]]からは2歳限定の短距離戦「ジュヴェナイルスプリント」が追加され全15レースとなったが、わずか2年で廃止され[[2013年]]からは全14レースとなり、さらに[[2014年]]には「マラソン」が「ラスベガスマラソンステークス」へ改称され、シリーズから除外、全13レースとなった。その後、[[2018年]]に「ジュヴェナイルターフスプリント」が追加され、全14レースとなっている。
;1日目
+
 
{| border="1" cellspacing="0" cellpadding="3" style="background:#f9f9f9"
+
長らく騎手に対する表彰が存在しなかったが通算8833勝を挙げた騎手の[[ウィリー・シューメーカー]]が[[2003年]]に死去したことに伴い、その功績を記念して同年より「'''シューメーカー賞'''」が創設。ブリーダーズカップ開催日を通じて最も顕著な働きを見せた騎手が記者投票で選出されるようになった。2008年からは着順ポイント制で競われる形となり、受賞者には賞金1万ドルが贈られる。
|-style="background:#f2f2f2"
+
 
!施行!!競走名!!格!!出走条件!!施行コース!!総賞金額
+
== 施行レース ==
 +
; 1日目
 +
{| class="wikitable"
 +
!施行!!レース名!!格!!出走条件!!施行コース!!総賞金額
 
|-
 
|-
|第3競走||[[ブリーダーズカップ・マラソン]]||style="color:#0c0"|G3||3歳以上||ダート14[[ハロン (単位)|f]]||50万[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]
+
|第1レース||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフスプリント]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳||芝5.5f||100万[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]
 
|-
 
|-
|第4競走||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ]]||style="color:#0000ff"|G2||2歳牝馬||芝8f||100万ドル
+
|第2レース||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳牡馬騸馬||芝8f||100万ドル
 
|-
 
|-
|第5競走||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳牝馬||ダート8.5f||200万ドル
+
|第3レース||[[ブリーダーズカップ・ダートマイル]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||ダート8f||100万ドル
 
|-
 
|-
|第6競走||[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上牝馬||芝10f||200万ドル
+
|第4レース||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳牝馬||芝8f||100万ドル
 
|-
 
|-
|第7競走||[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上牝馬||ダート7f||100万ドル
+
|第5レース||[[ブリーダーズカップ・ディスタフ]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上牝馬||ダート9f||200万ドル
|-
+
|第8競走||[[ブリーダーズカップ・ディスタフ|ブリーダーズカップ・レディーズクラシック]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上牝馬||ダート9f||200万ドル
+
 
|}
 
|}
 
+
; 2日目
;2日目
+
{| class="wikitable"
{| border="1" cellspacing="0" cellpadding="3" style="background:#f9f9f9"
+
!施行!!レース名!!格!!出走条件!!施行コース!!総賞金額
|-style="background:#f2f2f2"
+
!施行!!競走名!!格!!出走条件!!施行コース!!総賞金額
+
 
|-
 
|-
|第2競走||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ]]||style="color:#0000ff"|G2||2歳牡馬騸馬||芝8f||100万ドル
+
|第3レース||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳牝馬||ダート8.5f||200万ドル
 
|-
 
|-
|第3競走||[[ブリーダーズカップ・ターフスプリント]]||style="color:#0000ff"|G2||3歳以上||芝6.5f||100万ドル
+
|第4レース||[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上牝馬||芝10f||200万ドル
 
|-
 
|-
|第4競走||[[ブリーダーズカップ・スプリント]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||ダート6f||200万ドル
+
|第5レース||[[ブリーダーズカップ・スプリント]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||ダート6f||150万ドル
 
|-
 
|-
|第5競走||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳牡馬騸馬||ダート8.5f||200万ドル
+
|第6レース||[[ブリーダーズカップ・ターフスプリント]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||芝6.5f||100万ドル
 
|-
 
|-
|第6競走||[[ブリーダーズカップ・マイル]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||芝8f||200万ドル
+
|第7レース||[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル]]||style="color:#ff0000"|G1||2歳牡馬騸馬||ダート8.5f||200万ドル
 
|-
 
|-
|第7競走||[[ブリーダーズカップ・ダートマイル]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||ダート8f||100万ドル
+
|第8レース||[[ブリーダーズカップ・ターフ]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||芝12f||300万ドル
 
|-
 
|-
|第8競走||[[ブリーダーズカップ・ターフ]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||芝12f||300万ドル
+
|第9レース||[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上牝馬||ダート7f||100万ドル
 
|-
 
|-
|第9競走||[[ブリーダーズカップ・クラシック]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||ダート10f||500万ドル
+
|第10レース||[[ブリーダーズカップ・マイル]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||芝8f||200万ドル
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|-
 +
|第11レース||[[ブリーダーズカップ・クラシック]]||style="color:#ff0000"|G1||3歳以上||ダート10f||500万ドル
 
|}
 
|}
ターフとクラシックは[[ワールドレーシング・チャンピオンシップ]]の対象競走に指定。施行コースは現在は上記の通りであるが施行コースが設定できない場合、至近距離で施行される場合があり流動的に変更される(ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフは芝11fで行われるケースも多い)。
+
ターフとクラシックは[[ワールドレーシング・チャンピオンシップ]]の対象レースに指定。施行コースは現在は上記の通りであるが施行コースが設定できない場合、至近距離で施行される場合があり流動的に変更される(フィリー&メアターフは芝10fで行われるケースも多い)。
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== 過去に施行されていたレース ==
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* [[グランドナショナルハードル (アメリカ)|ブリーダーズカップ・スティープルチェイス]](G1・4歳以上・芝21f、1986年新設、2008年にグランドナショナルハードルにレース名を改称し本シリーズから除外)
 +
* ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルスプリント(格付けなし・2歳牡馬牝馬限定・ダート6f、2011年新設、2013年廃止)
 +
* ブリーダーズカップ・マラソン(G2・3歳以上・ダート14f、2008年新設、2014年廃止)
  
 
== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
*[[1984年]] 創設。
+
* [[1984年]] 「ブリーダース・カップ」創設。
*[[1988年]]  
+
* [[1986年]] スティープルチェイスを新設。
**ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルでダレル・ウェイン・ルーカスが[[調教師]]として3連覇。
+
* [[1996年]] [[カナダ]][[ウッドバイン競馬場]]で開催され、史上初のアメリカ国外開催となる。
**ブリーダーズカップ・マイルで[[ミエスク]](Miesque)が連覇。
+
* [[1999年]] フィリー&メアターフを新設。
*[[1990年]] ブリーダーズカップ・ディスタフでバヤコア(Bayakoa)が連覇。
+
* [[2002年]] 開催名が「ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ」に改称される。
*[[1993年]] ブリーダーズカップ・マイルでルアー(Lure)が連覇。
+
* [[2003年]] シューメーカー賞創設。
*[[1998年]] ブリーダーズカップ・マイルでダホス(Da Hoss)で同競走2勝目を挙げる。
+
* [[2007年]] ダートマイル、フィリー&メアスプリント、ジュヴェナイルターフを新設。
*[[1995年]] ブリーダーズカップ・クラシックでジェリー・ベイリーが騎手として3連覇。
+
* [[2008年]]  
*[[1996年]] 初のアメリカ国外である[[カナダ]]で開催。
+
** ターフスプリント、ジュヴェナイルフィリーズターフ、マラソンを新設。
*[[1998年]] ブリーダーズカップ・スプリントでコーリー・ナカタニが騎手として3連覇。
+
** スティープルチェイスがグランドナショナルハードルにレース名を改称し本シリーズから除外。
*[[1999年]] ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを新設。
+
** [[オールウェザー (競馬)|人工馬場]]敷設の[[サンタアニタパーク競馬場]]で開催。ダート設定の各レースがプロライド素材の馬場で施行される。
*[[2001年]] ブリーダーズカップ・クラシックでティズナウ(Tiznow)が連覇。
+
* [[2009年]]
*[[2003年]]
+
** ダートマイル、フィリー&メアスプリントがG1に、ジュヴェナイルターフがG2に格付けされる。
**ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズでジェリー・クローンが女性騎手として初制覇。
+
** サンタアニタパークで史上初の2年連続開催。
**ブリーダーズカップ・ターフで[[ハイシャパラル]](High Chaparral)とジョハー(Johar)が史上初の同着優勝。
+
* [[2010年]] ターフスプリント、ジュヴェナイルフィリーズターフがG2に、マラソンがG3に格付けされる。
**ブリーダーズカップ・ターフでハイシャパラルが連覇。
+
* [[2011年]]  
*[[2006年]] ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフで[[ウィジャボード (競走馬)|ウィジャボード]]が同競走2勝目。
+
** ジュヴェナイルターフがG1に、マラソンがG2にそれぞれ格上げされる。
*[[2007年]] ブリーダーズカップ・ダートマイル、ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフを新設。
+
** ジュヴェナイルスプリントを新設。
*[[2008年]]  
+
* [[2012年]] ターフスプリント、ジュヴェナイルフィリーズターフがG1に格上げされる。
**ブリーダーズカップ・ターフスプリント、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ、ブリーダーズカップ・マラソンを新設。
+
* [[2013年]] ジュヴェナイルスプリントがわずか2年で廃止される。
**[[オールウェザー (競馬)|人工馬場]]敷設の[[サンタアニタパーク競馬場]]で開催。ダート設定の各競走がプロライド素材の馬場で施行される。
+
* [[2014年]]
*[[2009年]]
+
** サンタアニタパークで史上初の3年連続開催となる。
**ブリーダーズカップ・ダートマイル、ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントがG1に、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフがG2に格付けされる。
+
** マラソンがわずか6年で廃止される。
**サンタアニタパークで史上初の2年連続開催。
+
* [[2018年]] ジュヴェナイルターフスプリントを新設。
 +
* [[2019年]] ジュヴェナイルターフスプリントがG2に格上げされる。
 +
* [[2021年]] 日本馬([[ラヴズオンリーユー]]、[[マルシュロレーヌ]])が初の優勝。
 +
* [[2022年]] ジュヴェナイルターフスプリントがG1に格上げされる。
  
 
== 各年の開催地 ==
 
== 各年の開催地 ==
*1984年 [[ハリウッドパーク競馬場|ハリウッドパーク]]
+
{| class="wikitable"
*1985年 [[アケダクト競馬場|アケダクト]]
+
!年度!!開催地!!シューメーカー賞
*1986年 [[サンタアニタパーク競馬場|サンタアニタパーク]]
+
|-
*1987年 ハリウッドパーク
+
|[[1984年]]||[[ハリウッドパーク競馬場|ハリウッドパーク]]||rowspan="19"|&nbsp;
*1988年 [[チャーチルダウンズ競馬場|チャーチルダウンズ]]
+
|-
*1989年 [[ガルフストリームパーク競馬場|ガルフストリームパーク]]
+
|[[1985年]]||[[アケダクト競馬場|アケダクト]]
*1990年 [[ベルモントパーク競馬場|ベルモントパーク]]
+
|-
*1991年 チャーチルダウンズ
+
|[[1986年]]||[[サンタアニタパーク競馬場|サンタアニタパーク]]
*1992年 ガルフストリームパーク
+
|-
*1993年 サンタアニタパーク
+
|[[1987年]]||ハリウッドパーク
*1994年 チャーチルダウンズ
+
|-
*1995年 ベルモントパーク
+
|[[1988年]]||[[チャーチルダウンズ競馬場|チャーチルダウンズ]]
*1996年 [[ウッドバイン競馬場|ウッドバイン]](カナダ)
+
|-
*1997年 ハリウッドパーク
+
|[[1989年]]||[[ガルフストリームパーク競馬場|ガルフストリームパーク]]
*1998年 チャーチルダウンズ
+
|-
*1999年 ガルフストリームパーク
+
|[[1990年]]||[[ベルモントパーク競馬場|ベルモントパーク]]
*2000年 チャーチルダウンズ
+
|-
*2001年 ベルモントパーク
+
|[[1991年]]||チャーチルダウンズ
*2002年 [[アーリントンパーク競馬場|アーリントンパーク]]
+
|-
*2003年 サンタアニタパーク
+
|[[1992年]]||ガルフストリームパーク
*2004年 [[ローンスターパーク競馬場|ローンスターパーク]]
+
|-
*2005年 ベルモントパーク
+
|[[1993年]]||サンタアニタパーク
*2006年 チャーチルダウンズ
+
|-
*2007年 [[モンマスパーク競馬場|モンマスパーク]]
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|[[1994年]]||チャーチルダウンズ
*2008年 サンタアニタパーク
+
|-
*2009年 サンタアニタパーク
+
|[[1995年]]||ベルモントパーク
*2010年 チャーチルダウンズ
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|-
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|[[1996年]]||[[ウッドバイン競馬場|ウッドバイン]](カナダ)
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|[[1997年]]||ハリウッドパーク
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|-
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|[[1998年]]||チャーチルダウンズ
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|[[1999年]]||ガルフストリームパーク
 +
|-
 +
|[[2000年]]||チャーチルダウンズ
 +
|-
 +
|[[2001年]]||ベルモントパーク
 +
|-
 +
|[[2002年]]||[[アーリントンパーク競馬場|アーリントンパーク]]
 +
|-
 +
|[[2003年]]||サンタアニタパーク||[[アレックス・ソリス]]
 +
|-
 +
|[[2004年]]||[[ローンスターパーク競馬場|ローンスターパーク]]||[[ジョン・ヴェラスケス]]
 +
|-
 +
|[[2005年]]||ベルモントパーク||[[ギャレット・ゴメス]]
 +
|-
 +
|[[2006年]]||チャーチルダウンズ||[[ランフランコ・デットーリ]]
 +
|-
 +
|[[2007年]]||[[モンマスパーク競馬場|モンマスパーク]]||rowspan="2"|ギャレット・ゴメス
 +
|-
 +
|[[2008年]]||rowspan="2"|サンタアニタパーク
 +
|-
 +
|[[2009年]]||[[ジュリアン・ルパルー]]
 +
|-
 +
|[[2010年]]||rowspan="2"|チャーチルダウンズ||
 +
|-
 +
|[[2011年]]||
 +
|-
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|[[2012年]]||rowspan="3"|サンタアニタパーク||
 +
|-
 +
|[[2013年]]||
 +
|-
 +
|[[2014年]]||
 +
|-
 +
|[[2015年]]||[[キーンランド競馬場|キーンランド]]||[[ライアン・ムーア]]
 +
|-
 +
|[[2016年]]||サンタアニタパーク||
 +
|-
 +
|[[2017年]]||[[デルマー競馬場|デルマー]]||
 +
|-
 +
|[[2018年]]||チャーチルダウンズ||rowspan="4"|[[イラッド・オルティス・ジュニア]]
 +
|-
 +
|[[2019年]]||サンタアニタパーク
 +
|-
 +
|[[2020年]]||キーンランド
 +
|-
 +
|[[2021年]]||デルマー
 +
|-
 +
|[[2022年]]||キーンランド||
 +
|-
 +
|[[2023年]]||サンタアニタパーク||
 +
|}
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
{{脚注ヘルプ}}
 +
{{Reflist}}
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
*[[ジャパンブリーディングファームズカップ]] - アメリカに倣って日本で開催されるブリーダーズカップ
+
* [[ブリーダーズカップ・チャレンジ]]
*[[サンシャインミリオンズ]] - アメリカのカリフォルニア産・フロリダ産の競走馬のレースデー
+
* [[ジャパンブリーディングファームズカップ]] - アメリカに倣って日本で開催されるブリーダーズカップ
 +
* [[エストレジャス大賞]] - アメリカに倣ってアルゼンチンで開催されるブリーダーズカップ。偶数年はダートコース・奇数年は芝コースで行われる
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* [[サンシャインミリオンズ]] - アメリカのフロリダ産の競走馬のレースデー
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* [[ブリーダーズカップ (韓国競馬)]] - アメリカのブリーダーズカップに倣って命名された、韓国で開催される同名のレース(ただしアメリカのブリーダーズカップとの共通点はほとんど無い)
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* [[グランドナショナルハードル (アメリカ)]] - かつてはブリーダーズカップの1レースとして開催されていた障害レース
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
*[http://www.ntra.com/bc_index.asp Breeders' Cup] - NTRA内のブリーダーズカップサイト
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* [http://www.breederscup.com/ Breeders' Cup] - ブリーダーズカップ公式サイト
*[http://www.racingseries.com/ Racing Series] - ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ
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2024年4月23日 (火) 19:14時点における最新版

ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップBreeders' Cup World Thoroughbred Championships)とは1984年に創設されたアメリカ競馬の祭典である。

概要[編集]

1970年代後半から始まっていた競馬人気の下降を食い止め、アメリカ競馬サークル内に活気をもたらすために創設された。提案者はケンタッキー州ゲインズウェイ・ファームのジョン・ゲインズ。1日に多くのG1レースを行なう競馬の祭典という趣旨の開催である。名称は、創設当時は優勝賞金がブリーダー(生産者)の資本から拠出されていたことに由来する。

特筆すべきは、全てのレースに世界各国のG1レースと比べても比較的高額の賞金が懸けられることである。その多くはアメリカ国内で繋養されている種牡馬の所有者にその種付け料1回分の資金を負担させ、資金を出した種牡馬の産駒のみに出走権を与えることで成立している。一方で登録外種牡馬の産駒の出走には多額の追加登録料が課せられるため、特にアメリカ国外からの移籍馬などは有力と目されても出走回避する例も少なくない。

しかし2011年からは出走に必要な「プログラム」が大幅に変更・緩和され、出走が促される事になった[1]。具体的には以下の通り。

  1. 登録に必要な年間登録費の緩和。北半球の種牡馬所有者は種付け料の50%、南半球の種牡馬所有者は種付け料の25%に。またヨーロッパと南半球では産駒登録が不要になる。
  2. トライアルレースである「ブリーダーズカップ・チャレンジ」の再整備。トライアルレースの勝ち馬は自動的にブリーダーズカップに優先出走権を得られるのは変わりないが、新たに出走に関わる費用(登録費の免除、輸送費用の一部負担)で優遇を受けられる。また北米での産駒にはボーナスとして1万ドルが支給される。
  3. 2011年限定で「北米からの出走資格馬」を増やすため、登録外種牡馬の産駒でも特別登録料を支払えば出走できる制度を整備。

かつてアメリカでは地域ごと(主に中部、東海岸、西海岸)の有力馬が、それぞれ拠点にしている地域のG1レースに出走していた。しかしブリーダーズカップの創設により、アメリカ全土から有力馬を集めるレースを行うことに成功した。それまでの国際レースで世界の強豪が出走したワシントンDCインターナショナルはこの影響を受けて年々有力馬が集まらなくなり、1995年をもって廃止された。2002年からは全米サラブレッド競馬協会(NTRA)代表ティム・スミスの提案により「世界最高クラスの競馬開催」という地位についての訴求力を強化するため、名称が「ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)」に変更された。

現在では凱旋門賞ウィークエンドロイヤルアスコットレースミーティングドバイミーティング香港国際競走などと並んで世界の有力馬が集う開催となっており下半期の目標としてブリーダーズカップ各レースを据える競走馬は各国に存在する。また、ドバイミーティングの創設以降遠ざかっていた「世界最高賞金開催」という地位も2007年より復権している。

レース番組の変遷[編集]

創設当初は古馬中距離路線の有力馬で競われる「クラシック」を筆頭に3歳以上牝馬で競われる「ディスタフ」、それぞれ2歳牡・牝馬限定レースの「ジュヴェナイル」と「ジュヴェナイルフィリーズ」、短距離レースの「スプリント」、芝12ハロンで行われる「ターフ」、同8ハロンで行われる「マイル」の7レースで行われていた。1986年に障害レースの「スティープルチェイス」が、1999年に牝馬の芝路線有力馬で争う「フィリー&メアターフ」が新設され、この編成時点まで平地レースは1日の開催で行われていた。

2007年1月にブリーダーズカップの拡大構想が発表され、2010年までにレース数が16まで増加される事が決定。まず2007年にダートのマイル戦「ダートマイル」、牝馬限定の短距離戦「フィリー&メアスプリント」、芝の2歳限定戦「ジュヴェナイルターフ」が追加され従来1日の開催で行われていたブリーダーズカップは2日間開催となり、新設3レースが1日目、従来施行されていたレースが2日目の開催となった。

さらに2008年からはの短距離戦「ターフスプリント」、芝の2歳牝馬限定戦「ジュヴェナイルフィリーズターフ」、ダートの12ハロン戦「マラソン」(2009年より14ハロン)の3レースが新たに加わり、その一方でスティープルチェイスが除外され、全14レース、初日5レース・2日目9レースの構成となる。また同年は初日は全て牝馬限定戦の「レディースデー」となり、これを受けて「ディスタフ」の名称が「ブリーダーズカップ・レディーズクラシック」に変更された。

2011年からは2歳限定の短距離戦「ジュヴェナイルスプリント」が追加され全15レースとなったが、わずか2年で廃止され2013年からは全14レースとなり、さらに2014年には「マラソン」が「ラスベガスマラソンステークス」へ改称され、シリーズから除外、全13レースとなった。その後、2018年に「ジュヴェナイルターフスプリント」が追加され、全14レースとなっている。

長らく騎手に対する表彰が存在しなかったが通算8833勝を挙げた騎手のウィリー・シューメーカー2003年に死去したことに伴い、その功績を記念して同年より「シューメーカー賞」が創設。ブリーダーズカップ開催日を通じて最も顕著な働きを見せた騎手が記者投票で選出されるようになった。2008年からは着順ポイント制で競われる形となり、受賞者には賞金1万ドルが贈られる。

施行レース[編集]

1日目
施行 レース名 出走条件 施行コース 総賞金額
第1レース ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフスプリント G1 2歳 芝5.5f 100万ドル
第2レース ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ G1 2歳牡馬騸馬 芝8f 100万ドル
第3レース ブリーダーズカップ・ダートマイル G1 3歳以上 ダート8f 100万ドル
第4レース ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ G1 2歳牝馬 芝8f 100万ドル
第5レース ブリーダーズカップ・ディスタフ G1 3歳以上牝馬 ダート9f 200万ドル
2日目
施行 レース名 出走条件 施行コース 総賞金額
第3レース ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ G1 2歳牝馬 ダート8.5f 200万ドル
第4レース ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ G1 3歳以上牝馬 芝10f 200万ドル
第5レース ブリーダーズカップ・スプリント G1 3歳以上 ダート6f 150万ドル
第6レース ブリーダーズカップ・ターフスプリント G1 3歳以上 芝6.5f 100万ドル
第7レース ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル G1 2歳牡馬騸馬 ダート8.5f 200万ドル
第8レース ブリーダーズカップ・ターフ G1 3歳以上 芝12f 300万ドル
第9レース ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント G1 3歳以上牝馬 ダート7f 100万ドル
第10レース ブリーダーズカップ・マイル G1 3歳以上 芝8f 200万ドル
第11レース ブリーダーズカップ・クラシック G1 3歳以上 ダート10f 500万ドル

ターフとクラシックはワールドレーシング・チャンピオンシップの対象レースに指定。施行コースは現在は上記の通りであるが施行コースが設定できない場合、至近距離で施行される場合があり流動的に変更される(フィリー&メアターフは芝10fで行われるケースも多い)。

過去に施行されていたレース[編集]

  • ブリーダーズカップ・スティープルチェイス(G1・4歳以上・芝21f、1986年新設、2008年にグランドナショナルハードルにレース名を改称し本シリーズから除外)
  • ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルスプリント(格付けなし・2歳牡馬牝馬限定・ダート6f、2011年新設、2013年廃止)
  • ブリーダーズカップ・マラソン(G2・3歳以上・ダート14f、2008年新設、2014年廃止)

歴史[編集]

  • 1984年 「ブリーダース・カップ」創設。
  • 1986年 スティープルチェイスを新設。
  • 1996年 カナダウッドバイン競馬場で開催され、史上初のアメリカ国外開催となる。
  • 1999年 フィリー&メアターフを新設。
  • 2002年 開催名が「ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ」に改称される。
  • 2003年 シューメーカー賞創設。
  • 2007年 ダートマイル、フィリー&メアスプリント、ジュヴェナイルターフを新設。
  • 2008年
    • ターフスプリント、ジュヴェナイルフィリーズターフ、マラソンを新設。
    • スティープルチェイスがグランドナショナルハードルにレース名を改称し本シリーズから除外。
    • 人工馬場敷設のサンタアニタパーク競馬場で開催。ダート設定の各レースがプロライド素材の馬場で施行される。
  • 2009年
    • ダートマイル、フィリー&メアスプリントがG1に、ジュヴェナイルターフがG2に格付けされる。
    • サンタアニタパークで史上初の2年連続開催。
  • 2010年 ターフスプリント、ジュヴェナイルフィリーズターフがG2に、マラソンがG3に格付けされる。
  • 2011年
    • ジュヴェナイルターフがG1に、マラソンがG2にそれぞれ格上げされる。
    • ジュヴェナイルスプリントを新設。
  • 2012年 ターフスプリント、ジュヴェナイルフィリーズターフがG1に格上げされる。
  • 2013年 ジュヴェナイルスプリントがわずか2年で廃止される。
  • 2014年
    • サンタアニタパークで史上初の3年連続開催となる。
    • マラソンがわずか6年で廃止される。
  • 2018年 ジュヴェナイルターフスプリントを新設。
  • 2019年 ジュヴェナイルターフスプリントがG2に格上げされる。
  • 2021年 日本馬(ラヴズオンリーユーマルシュロレーヌ)が初の優勝。
  • 2022年 ジュヴェナイルターフスプリントがG1に格上げされる。

各年の開催地[編集]

年度 開催地 シューメーカー賞
1984年 ハリウッドパーク  
1985年 アケダクト
1986年 サンタアニタパーク
1987年 ハリウッドパーク
1988年 チャーチルダウンズ
1989年 ガルフストリームパーク
1990年 ベルモントパーク
1991年 チャーチルダウンズ
1992年 ガルフストリームパーク
1993年 サンタアニタパーク
1994年 チャーチルダウンズ
1995年 ベルモントパーク
1996年 ウッドバイン(カナダ)
1997年 ハリウッドパーク
1998年 チャーチルダウンズ
1999年 ガルフストリームパーク
2000年 チャーチルダウンズ
2001年 ベルモントパーク
2002年 アーリントンパーク
2003年 サンタアニタパーク アレックス・ソリス
2004年 ローンスターパーク ジョン・ヴェラスケス
2005年 ベルモントパーク ギャレット・ゴメス
2006年 チャーチルダウンズ ランフランコ・デットーリ
2007年 モンマスパーク ギャレット・ゴメス
2008年 サンタアニタパーク
2009年 ジュリアン・ルパルー
2010年 チャーチルダウンズ
2011年
2012年 サンタアニタパーク
2013年
2014年
2015年 キーンランド ライアン・ムーア
2016年 サンタアニタパーク
2017年 デルマー
2018年 チャーチルダウンズ イラッド・オルティス・ジュニア
2019年 サンタアニタパーク
2020年 キーンランド
2021年 デルマー
2022年 キーンランド
2023年 サンタアニタパーク

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ
BCジュヴェナイルターフスプリント | BCジュヴェナイルターフ | BCダートマイル | BCジュヴェナイルフィリーズターフ | BCディスタフ | BCジュヴェナイルフィリーズ | BCフィリー&メアターフ | BCフィリー&メアスプリント | BCターフスプリント | BCジュヴェナイル | BCターフ | BCスプリント | BCマイル | BCクラシック
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