エクアドル新婚旅行殺人事件

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銃撃された人見哲生さんと、妻の真梨子さん
人見哲生さんのエジプト旅行のツイート
人見哲生さん
人見哲生さん

エクアドル新婚旅行殺人事件とは、2013年12月に南米エクアドルに新婚旅行していた日本人夫婦が銃撃された事件である。

事件発生

南米エクアドル最大都市グアヤキルで2013年12月28日、新婚旅行中の日本人夫婦が銃撃され、夫が死亡、妻も重傷を負った。夫婦はタクシーに乗った後、複数の犯人に襲撃されており、警察当局は強盗事件として調べている。

襲われたのは、埼玉出身石川在住でリクルート関連会社営業の人見哲生さん(28)と、妻の真梨子さん(27)。夫婦はグアヤキル市内のホテルからタクシーに乗車。犯行グループはそのタクシーをつけて、夫婦を襲撃したとみられる。夫婦は襲われた後、路上に放置されていた。

警察当局の調べでは、犯行グループは8人以上とみられ、夫婦は一時的に拉致された可能性もある。エクアドル内務省は最大10万ドル(約1050万円)の懸賞金を用意し、目撃情報の提供を呼びかけている。

エクアドルでは、タクシーを使った強盗や誘拐が頻発している。警察当局は夫婦を乗せたタクシー運転手が何らかの事情を知っている可能性もあるとみて、行方を探している。グアヤキルはガラパゴス諸島への直行便が発着する同諸島の玄関口として知られ、外国人旅行者も多い。日本人旅行者が犯罪に巻き込まれるケースも度々、外務省に報告されている。

新婚夫婦はなぜエクアドル超危険都市に?

南米エクアドルで新婚旅行中の日本人夫妻が銃撃された場所は、エクアドル最大の都市「グアヤキル」だった。スペイン植民地時代の面影を残す観光名所や、イグアナが集まる公園など人気スポットがある一方で、犯罪率の高い都市としても知られる。新婚夫婦が危険の多い地を選んだのはなぜなのか。

2013年12月28日夜、新婚旅行中の人見哲夫さんと妻の真梨子さんはグアヤキル市内のレストランで夕食を済ませ、通りを走っていた「流し」のタクシーに乗りこんだ。その後、後をつけてきた8人組グループに銃撃されたとみられている。

哲夫さんは死亡、真梨子さんは大けがを負った。その後の報道では、現金や携帯電話などが奪われていたことも明らかになっている。中南米ではタクシーの乗客が一時的に誘拐されて金品などを奪われる「短時間(特急)誘拐」が横行していて、今回も同様の犯行とみられている。

実は夫婦が滞在した「グアヤキル」は、強盗など凶悪犯罪の発生率が首都キトと並んで群を抜いている治安の悪い都市だ。外務省のホームページでも注意を促している。特に「短時間誘拐」については細かな説明があり、タクシーに乗る際には「最低限営業許可」を取得したタクシーであることを確認すべきだとしている。在エクアドル日本大使館でも「流しのタクシー」「非正規タクシー」の利用は控えるようホームページで訴えていて、タクシーの見分け方まで細かく解説している。

夫婦が頻発しているタクシー犯罪をどこまで把握していたかは不明だが、犯罪率の高いこの地を新婚旅行先に選んだのはなぜなのか。都内の旅行会社に話を聞いてみると、エクアドルを訪れる日本人は、第一にガラパゴス諸島、第二にアマゾンを目指してやってくるという。日本からエクアドルへの国際便はキト行きが多いそうだが、ガラパゴス諸島への直行便はキトとグアヤキルからしかなく、便数にも限りがある。そのため、グアヤキル経由でガラパゴス諸島へ向かう人も少なくないそうだ。

「グアヤキルに滞在する旅行者の70~80%はガラパゴス諸島が目的だと思います。もちろんグアヤキルにも観光スポットはあるので、行く前後には観光したり、食事をとったりする人も多いですよ」(旅行会社担当者)。夫婦の詳しい旅行日程や滞在目的は明かされていないが、こうした状況を考えると、ガラパゴス諸島へ向かう予定だった可能性が強い。

現在、現地では捜査当局が犯行グループの特定を急いでいる。なお、エクアドルのホセ・セラノ内相は1月6日までに、市内の防犯カメラの映像や複数の証言から容疑者に関する重要な情報を得ていると日本の複数メディアにこたえている。

ホテル専属タクシー断っていた

被害に遭った人見哲生さんと真梨子さん夫妻は、2013年12月28日、宿泊先のホテルからレストランまで、ホテル専属のハイヤーを利用したが、その際、普通のタクシーのおよそ10倍にあたる、20ドルを請求されたことから、運転手とトラブルになり、戻る際は、レストラン手配の車を断って、流しのタクシーに乗車したことがわかった。

グアヤキル病院の真梨子さんの担当医は「(真梨子さんは)ようやく元気が出て、会話をするようになり、笑うようになった。事件直後は、夫を失ったショックが顔に表れていた」と話した。腹部と足に銃撃を受けて重傷を負った妻の真梨子さんは、手術後、快方に向かっているが、事件のショックが大きいという。

一方、市内を走る正規のタクシーには、非常事態を知らせるボタンが設置されていて、乗客が身の危険を感じた際に、このボタンを押すと、緊急センターにタクシーの場所が通報されるシステムになっている。

しかし、こうした正規のタクシーでも、「特急誘拐」が多発している。事件の起きた現場を含むグアヤス県では、2013年、週に3件の割合で発生していて、エクアドル政府は、対策に躍起となっている。

関連項目

外部リンク