野川さくら

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野川 さくら(のがわ - 、1975年3月1日)は、愛知県豊橋市出身の女性声優である。ラムズ(メインマネージメント)・ランティス(音楽マネージメント)所属。代々木アニメーション学院卒業。身長153cm体重54kg[1]O型愛称は「さくにゃん(新谷良子による命名)」など。オフィシャルファンクラブは「にゃっほ~♪club」。3人兄弟の長女で、が2人いる[2]

活動概略[編集]

声優活動[編集]

  • 小学生のころは不登校を経験し、高校卒業後2年間は引きこもりのような生活を送るが、エニックス主催のオーディションに合格して、同社制作のドラマCDで声優デビューを果たす。このオーディション合格者には、早水リサ今井麻美榊原ゆい(榊原は後に野川のライブの振付師も担当するようになる)がいる。その後、紆余曲折を経て専門学校に入学する。改めて声優の勉強を行った後に、現在の所属事務所に入る。
  • デビュー間もない頃に担当した「アニメぱらだいす!」内のコーナー「さくらのデジカメ隊が行く」や「FOLKCAMP.CAFE」(インディーズレーベルから「野川さくらのフォークキャンプラジオステーション」として、CD発売もしている)は、古くからのファンにとって黒歴史として有名だが、この頃の垢抜けていない様子が良かったとする見方も一部あるなど、これを知ってるか否かでファンになった時期が分かるリトマス紙的なキーワードともなっている。
  • 現在は、声優活動や音楽活動をはじめ、イベント・ラジオ・テレビ司会ドラマ映画など、多角的な活動を行うアイドル声優として活動しており、独特の挨拶「にゃっほ~」「ぐっにゃ~ん」といったもので、ファンと交流している。その特異な言動(上記の挨拶に代表される語り口・イベントでの脱線続きのトークなど)や、所属事務所の売り出し方などから、彼女に対する評価は、熱烈なファンもいれば、熱烈なアンチも多いと言った具合に両極端な傾向が強い。「どこか放っておけない所を感じる」「彼女(野川)のファンを続けるには、それなりの根気も必要とされる」といったスタンスで、それらを受け入れるファンも多いようである。
  • アイドル声優としての売り出し方が目立つが、テレビアニメD.C. 〜ダ・カーポ〜』の朝倉音夢役などに代表される正統派ヒロインより、コミカルな演技やキレた演技などが特徴となるようなキャラクターの方が、実力を発揮出来るのではないかとの声が近年上がっており(古くは『あずまんが大王』のかおりん役や『ぴたテン』の御手洗薫役などが当てはまる)、現在のアイドル声優路線に対して違和感ないし、反発を招く遠因ともなっている。因みに、朝倉音夢は「ランク王国」で、萌えキャラランキング1位を獲得したり、自身は6位を獲得した。野川が演じたキャラで、ファン以外からも評価の高いものを挙げると、テレビアニメ『ローゼンメイデン』の雛苺役でのコミカルで可愛らしさを押し出した演技や、テレビアニメ『Φなる・あぷろーち』の益田西守歌役での可愛らしさの陰に一途なまでの猪突猛進な演技(その原作者である西又葵が、高く評価している模様で、後に同じ西又原作の『らぶドル ~Lovely Idol~』での榊瑞樹役の配役が難航した際にも、既に有栖川唯役で出演していた野川を推薦したと言う逸話が、関係者から明かされている)や、テレビアニメ『舞-HiME』の宗像詩帆役での嫉妬憎悪が絡んでの相手の心に突き刺さる演技や、テレビアニメ『舞-乙HiME』のシホ=ユイット役での「まきまき」のセリフに代表される怪演ぶりや、テレビアニメ『マジカノ』の魔宮あゆみ役での腹黒さとぶち切れ度全開の演技(同作品のDVD第5巻の映像特典で、ゲスト出演した村瀬克輝から「背中を見てが泣いていた」と、絶賛された)や、テレビアニメ『RAY』の春日野零役でのクールな女性の演技(担当の音響監督洋画畑な事に刺激されて、現在と幼少時代の声を別撮り無しで演じたと語っている)や、テレビアニメ『瀬戸の花嫁』の江戸前留奈役での表裏の落差が激しい怪演ぶりなど、元々野川に対して否定的な態度であった者の中からも、評価を改めさせる例も出ている。

音楽活動[編集]

  • 「アニメぱらだいす!」内の企画がきっかけで、影山ヒロノブの楽曲プロデュースを受け、現在に至るまで数多くのシングルアルバムリリースされている。その他、自ら出演したアニメやゲームのキャラクターソングなどを多数歌っている。
  • オリジナル5thアルバム「風色恋譜」から、影山はプロデューサーとしては不参加となっている(影山本人もスケジュールの都合もさる事ながら、一区切りの意味も込めた発言をしている)。ジャケット撮影は、新島で行われており、3rdシングル「星の降る丘」も、近くの伊豆大島で撮影されたと、ラジオなどで明かされている。
  • 2003年からは、ライブ活動を開始しており、主に東京大阪の2ヶ所で行っている(東京のみの場合もある)。2006年初夏のツアーでは、これに加えて出身地に近い名古屋でも初開催されている。2007年春には、初のバースデーライブも開催されている。ライブには、プロデューサーの影山がゲスト出演することや、同事務所のサイキックラバーが演奏メンバーに加わる事もあった。
  • 長らくCD音源化されていない曲として、NTTドコモが発売していたPHS端末専用コンテンツ向けに配信された数曲(サイキックラバーが作曲担当で、そのうち「小さくI love you」は、実写ドラマ『if ~もしも…で逢えたなら~』のテーマ曲)、テレビアニメ『ロックマンエクゼ』バーチャルアイドル・AKIが歌っている「私のハートをインストール」などがあったが、どちらも近年音源化された。加えて、電波ソング的なモノが作品中に登場することも、多くなってきている。テレビアニメ『ローゼンメイデン』をはじめ、パチンコ『ローズテイルアルティメット』(メイド・イン・ナチュラル)や、テレビアニメ『瀬戸の花嫁』(Lunalian/戦いの歌)などで、コミカルな歌を披露している。ちなみに『ローゼンメイデン』劇中で、雛苺が歌っていた歌は、野川のアドリブである(脚本段階から「アドリブ」と指定されていた)。

交友関係[編集]

  • 小学生時代は元々体が弱いと語り、その為か友人関係がうまくいかず、登校拒否をしていた時期があるという。なので、人間関係を円滑に進めるのが上手なタイプではないかもしれないが、初期代表作となった『天使のしっぽ』への出演を通じて、田中理恵千葉紗子と親しくなり、その親密さは、お互いのラジオやオフィシャルサイトの日記などで、相手の事を熱く語る辺りや、公開録音などのイベントの場でも、伺うことができる。
  • その他にも、同じランティス所属で共演作も多い新谷良子や、桃井はるこ桑谷夏子たかはし智秋田村ゆかりら声優の友人が多く、最近では『ローゼンメイデン』への出演をきっかけにして、後輩森永理科後藤沙緒里志村由美らとも、更に中原麻衣とアニメ作品としては『光と水のダフネ』以来で、同じランティス所属もあってか、幾作で共演しているが、テレビアニメ『マジカノ』をきっかけに親密さを深めていると、ラジオやインタビューなどで語っている。
  • 田中理恵に関しては、同じ専門学校出身者であり、野川が初めて番組レギュラーとして、高杉光子役で出演した『破壊魔定光』のヒロインを演じていた因縁を持ち、各自そのDVD特典映像にも出演している(その当時の両者の面識は薄かった)。それと、田中とは所属レコード会社が違うからか、一時期共演する機会が無かった時期も続いたが、テレビアニメ『ローゼンメイデン』以降は、再び増えている。テレビアニメ『舞-乙HiME』においては、千葉と新谷を加えた四者が初めて、揃って共演を果たした。最近では、ニンデンドーDS『どうぶつの森廃人と、各所で暴露されている田中に影響されて、新谷を加えた三人でハマり込んでいると、自らの日記で語っており、それが自ら出演しているアフレコ現場の他の共演者にまで、波及しているらしい。また、田中がパーソナリティーを務めていた「有楽町アニメタウン」に野川がゲスト出演した時には、田中がかつてない壊れっぷりを見せるなど、同番組の相方の吉田尚記アナウンサーニッポン放送)や、数多くのリスナーに二人の熱愛振りを見せ付けた。加えて、千葉紗子がある時期まで、同じランティス所属だった事から(新谷を加えて「ランティス三人娘」と、並び称された時期もあった)、千葉とは共演作多数など公私共々付き合いが深く、その縁で千葉の後輩である南里侑香とも親しくなっていると、自らの日記で語っている。
  • 上記のように、交友関係は広いように見えるが、実際には「仲の良いフリ」をしているだけの関係にある声優も少なくないとされる。
  • 徳永愛とは折り合いが悪く、ラムズから徳永を追放した。

出演[編集]

ヒロイン・主役は、太字で示す

テレビアニメ[編集]

1999年[編集]

2001年[編集]

2002年[編集]

2003年[編集]

2004年[編集]

2005年[編集]

2006年[編集]

2007年[編集]

OVA[編集]

劇場版アニメ[編集]

ゲーム[編集]

ドラマCD[編集]

  • 愛の時・迷宮~あいのときめき~ シリーズ(修学院母音)
  • 蒼い海のトリスティア ふたたび!(ネネ・ハンプデン)
  • 蒼い空のネオスフィア ナノカとスツーカのラジオdeネオスフィア!!(ネネ・ハンプデン)
  • アクエリアンエイジ(レイナ・アークトゥルス)
  • おとぎストーリー 天使のしっぽ(インコのツバサ)
  • キミキス(菜々)
  • こすぷれCOMPLEX(長谷川チャコ)
  • Strawberry Panic!(奥若蕾)
  • 全国妹選手権!!(黒田恵美)
  • たいせつなうた(里中ひすい)
  • D.C. 〜ダ・カーポ〜 初音島ドラマシアター(朝倉音夢)
  • 熱風海陸ブシロード(ネネ・スヴァロフスキー)
  • Φなる・あぷろーち ドラマシリーズvol.1~5(益田西守歌)
  • みすてぃっく放送部(観鐘唯)
  • らぶドル ~Lovely Idol~(有栖川唯)
  • ルーンムーン 1~3(汐本シン)
  • ローゼンメイデン(雛苺)
  • World's end(ルナ・パトラクシェ)
  • エニックスコレクション「最遊記」(李厘・泥人形)

実写[編集]

ラジオ[編集]

テレビ[編集]

パチンコ[編集]

作品[編集]

シングル[編集]

  1. そよ風のロンド
  2. ハートのパズル
  3. 星の降る丘
  4. SAKURAマジック -しあわせになろう-
  5. 君色パレット
  6. Joyeux Noel -聖なる夜の贈りもの-
  7. もっっと!
  8. Dual Love on the planet -葉ノ香-

アルバム[編集]

  1. SAITA
  2. U・La・Ra
  3. PoTeChi
  4. てのひらのなかのルピカ
  5. 風色恋譜

企画盤[編集]

DVD[編集]

  1. SAKURAクリップス ~野川さくらVISUAL COLLECTION~(2003年9月26日発売)
  2. 野川さくら2ndライブ にゃっほ~♪TOUR2004 春・U・La・Ra(2004年8月27日発売)
  3. 野川さくらカウントダウンライブ ドキュメンタリーDVD&ポスターブック(2005年4月23日発売)
  4. 野川さくら LIVE COLLECTION Vol.1 カウントダウンライブ にゃっほ~♪New Year 2004-2005(2006年5月26日発売)
  5. 野川さくら LIVE COLLECTION Vol.2 にゃっほ~♪LIVE 2005 PoTeChi(2006年6月23日発売)
  6. 野川さくら LIVE COLLECTION Vol.3 Sakura Nogawa Live Tour 2006 ルピカ(2006年9月22日発売)

写真集[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • ランティスの公式プロフィール
  • 声優バイブル 声優になりたい人の必読本宙出版)インタビュー