道重さゆみ

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道重 さゆみ

道重 さゆみ(みちしげ さゆみ、1989年7月13日 - )は、日本アイドルタレントであり、女性ダンス&ボーカルグループモーニング娘。の元(第6期)メンバーである。愛称は、さゆさゆみんシゲさんなど。

山口県宇部市出身。アップフロントプロモーション所属。

略歴[編集]

道重 さゆみ

道重伝説[編集]

道重 さゆみ
道重 さゆみ
  • ロリータアイドルとして絶大な人気を誇っている。いたずらしたくなるタイプである。
  • 愛人願望があり、テレビ番組で「好きな人の二号さんでいいです」と語っている。
  • 音痴だがあまりにもかわいすぎたため、モー娘に加わった
  • かわいすぎたため、中学生になるまで人間の友達がいなかった
  • ほぼ無名で「格付けしあう女達」に出演し、初対面の杉田かおるや国生さゆりをメッタ斬り
  • 格付け常連メンバーとなり、スザンヌの席を奪い取る
  • 新垣結衣を芸能界かわいいランキング9位に順位付け。もちろん1位は道重
  • 嵐の松本潤に「顔がクドイ」と本当のことを言い、ブログ大炎上
  • 矢口真里に「急に辞めてんじゃねえよ」と一喝し、しばき倒す
  • ブログのコメント欄は一切検閲しない主義。「批判は全て受け入れる」
  • あまりにもかわいすぎるせいで、文春「女が嫌いな女」ランキング9位
  • ニコラス=ケイジに自分のかわいさを認めさせた
  • 海老蔵記者会見当日、大喜利で「えびぞう」と回答。番組スタッフはパニックに
  • テレビ局の偉い人に「よろしくお願いしマンモス」と挨拶した
  • 先輩の辻希美、保田圭をバーターにつけ番組に出演した
  • ブチ切れて明石家さんまに鉛筆を投げつけたことがある
  • さんまとはメル友
  • 平日の横浜アリーナに1万人のファンが集まった
  • モー娘に入るまで、「音程」の存在を知らなかった
  • 子供の頃、ピアノ教室に通っていたが、トライアングルを習わされた
  • クラスの男子全員が道重のことを好きだった
  • AKBメンバー5人が出たトーク番組にたった1人で出演し、視聴率で圧勝する
  • 勝俣「あいつの爆発力は凄い。火薬の量がハンパない」
  • 「バ○ブ病」であることをゴールデンタイムの番組でカミングアウト
  • セクシーな食べ物といえばアワビ

人物・エピソード[編集]

性格、身体[編集]

道重 さゆみ
  • 家族は両親と兄、姉(1男2女の末っ子)。
  • 姉と非常に仲が良い。姉と同居していた時は、一緒に風呂に入っていた。兄もおり、トークの場では話題のネタになることが多い。
  • 先祖は浄土宗僧侶増上寺法主を務めた道重信教である。このことについては本人も自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で触れている。
  • モーニング娘。加入当初からナルシストさを前面に押し出したキャラクターを貫いている。またぶりっ子とも自称している。
  • その反面、非常に精神的にナイーブな部分も持ち合わせる。2008年に行われたモーニング娘。と宝塚歌劇団のコラボレーションミュージカル『シンデレラ』を公演した際、自身がセリフが少ない妖精役だったため、公演中ずっと自分の存在感に苦しみ泣き悩んだことを、のちに自身のラジオ番組で語っている。また、度々自身のブログに仕事上の悩みや苦悩を書き連ねることがある。
  • デビュー当時の身長は156cmだったが、2010年時点では160cmを超えており、モーニング娘。の現メンバーの中では最も長身である。エコモニ。では、道重よりも背の低い石川梨華が帽子を被ることによって、背の高さを道重に合わせている。
  • 歌が苦手で、『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』のトークにおける「(歌が)すっごい苦手」との歌手らしからぬ発言を、キングコング西野亮廣にとがめられたこともある。運動も大の苦手で、『Hello! project sports festival 2006」では運動能力最下位を決める「サバイバルレース」で最下位になった。2006年4月9日放送の『ハロー!モーニング。』「アナタは何才!?春のカラダ年齢測定SP」では体力年齢50歳と診断された。描く絵はあまり上手くないのだが、本人はそれを認めようとはしない。一方で『テトリス』が得意で、安倍なつみによると、最難度のハンデを道重に課した対戦でもかなわないという。
  • デビュー時からずっと黒髪ロングヘアーを貫き通している。本人も「染めない」と公言している。本人いわく、「好きな顔のパーツは口の下のホクロ」とのこと。しかし、顔にホクロが多いことは少し気にしている。「特に目が好き」と言っていたこともある。
  • 身体が柔らかく、Y字バランスを得意としている。
  • 普段の私服は、派手な物を好まず可愛らしい服装を好んでいる。2010年時点ではブログ内にてその日に着るファッションを画像付きで披露している。
  • 座右の銘は「くるもの拒まず」。
  • テレビ番組、ラジオ番組、雑誌などのインタビューにおいて恋愛について訊かれることもあるが、そのたびに「自分はモーニング娘。であり恋愛は絶対に許されない」「恋愛よりもモーニング娘。でいたいことを優先させる」「これからもモーニング娘。であるうちは恋愛をすることはない」と断言している。

趣味、嗜好[編集]

道重 さゆみ
  • 好きな色はピンク
  • 女性アイドルが大好き。さまざまな女性アイドルのブログを読むことを日課としている。
    • デビュー前は後藤真希石川梨華高橋愛に憧れていて、自宅にポスターを貼っていた。モーニング娘。との初対面では恥ずかしくて目を合わせることができなかった。
    • モーニング娘。としてデビューした後も、自分の部屋にモーニング娘。や小倉優子のポスターを貼っていた。小倉優子は最も尊敬するアイドルであると公言している。
    • 2010年時点ではBerryz工房Perfumeアイドリング!!!スマイレージAKB48等がお気に入りのようで、度々自身のラジオ番組などで話題があがる。同じハロー!プロジェクトのBerryz工房はもとより、Perfumeに関してもライブに招待されたほどである。
    • Berryz工房メンバーの中でも、菅谷梨沙子とはメールのやり取りをする程の親交がある。
    • ネットアイドルベッキークルーエルも気になっていたため、自身のラジオ番組でも話題にしていたが、2010年2月雑誌の対談で共演を果たす。ベッキーを見た道重は「可愛いにも程がある」と発言していた。ベッキーもモーニング娘。の振り真似をネット上に公開するほどのファンであり、道重と共演した様子を興奮したように自身のブログに掲載している。
  • シール集めが趣味。色々なものにシールを貼って楽しむ。眠れない夜は、収集したシールを整理することもある。シール以外に食玩、消しゴム、髪飾り、漫画など、何かをコレクションすることを好む。
  • 好きな食べ物は明太子スパゲティチョコレート。基本的に甘党であるが、カレーライスは激辛を好む。豚肉の脂身も好物。嫌いな食べ物はマンゴーアボカドブルーチーズ。2006年11月18日まで卵かけご飯についてはその存在すらも知らなかった。
  • 好きな漫画は『僕等がいた』『エンジェルリップ』『シュガシュガルーン』『Paradise Kiss』など。
  • 2009年2月16日放送分の『よろセン!』で今まで隠していたが、実は鉄道ファンであることを告白した。同年10月6日放送分の『ミリオン家族』SPでも、鉄道で一人旅したいと発言している。特にお気に入りの鉄道車両は京浜急行電鉄2100形電車である。
  • 2009年5月25日放送分の『浜ちゃんが!』に出演した際にコスプレが好きなことを告白し、エプロンやバニー等のコスプレグッズを購入していた。コスプレにはまったきっかけは、「中学校1年生の時に東京に転居したが、転校した中学校は私服登校であったために、同世代の制服を着ている女の子に憧れを抱いたからである」と発言している。
  • 美容院が苦手である。本人の発言によると美容院の持つ都会的な雰囲気や美容師との世間話が苦手なことがその理由である。
  • ミステリー小説など読書が趣味。特に、山田悠介の作品が好きで、ラジオモーニング娘。道重さゆみの今夜もうさちゃんピースでも「山田悠介さんの作品は全てハードカバーで揃えている」と絶賛する程の大ファンである。
  • 教科では算数が好き。

愛称、決めポーズ[編集]

  • ファンやモーニング娘。メンバーからは「さゆ」「さゆみん」と呼ばれることが多い。「シゲさん」は『ハロー!モーニング。』出演時に吉澤ひとみに付けられた愛称だが、本人は「可愛さがないことを理由にこう呼ばれることをあまり好んでいない」と自身のラジオ番組で発言している。
  • デビュー当初からピースサインをした両手を頭の上に置き、うさぎの耳のように見せる「うさちゃんピース」が決めポーズであり、トレードマークとなっている。

エピソード[編集]

道重 さゆみ
道重 さゆみ
  • 「さゆみ」という名前は、父親が当時NHKのアナウンサーだった堀江さゆみの名前から採って名付けた。この事は2014年7月2日のスタジオパークでも語られた
  • 宇部に住んでいた時代にペリカンカッタくんと交流していた。地元ではカッタくんはアイドル的な存在で、常盤公園は自宅から近かったのでカッタくんには頻繁に会っていて、口の中に頭を入れて遊んだりしたこともあると言う。学校の校庭にも現れたりして、身近な、普通にいる存在として人々に受け入れられていた。そのため地元の友人からカッタくんが死んだというメールを受け取った時は吃驚していた。
  • 小学校時代には、エアロビクスの大会で賞を取ったことがあるほか、ピアノも習っていた。その時の衣装やエアロビクスのレオタードは未だに捨てずに保管している。
  • 小学生時代は根暗で友達がおらず、遊び相手はダンゴ虫だった。中学校に入ってから「人間の友達が出来た」と語っている。
  • 家族全員方向音痴。小学校時代の6年間、卒業するまで校長室の場所を覚えられなかった。他にも、引越ししたばかりの頃は、歩いて5分の所に行くのに30分かかったりと迷っていた。
  • 姉とはラジオ番組で一つネタのコーナーを作るほどの仲。兄と姉が東京の大学に通っていたことを告げた。父は山口県で独りで暮らしているとのこと。
  • 小学校6年生の時になりたかった職業は詩人か医者だった。
  • 小学校時代に書いた「トライアングル」という詩がコンクールに入賞したことがある。
  • スキマスイッチは、「道重が可愛い」と出演したラジオで絶賛し、楽曲の提供もしたいと発言した。
  • 芸能界では柳原可奈子やグラビアアイドルの古崎瞳、他など、道重のファンが多く存在し、ロックバンドSCANDALのMAMIに至っては、道重を神と称し尊敬している。
  • 2006年新春開催の『Hello! Project 2006Winter 〜ワンダフルハーツ〜』で衣裳に付けられていた番号は「37」。みちしげの「みち」の語呂合わせとされる。メトロラビッツH.P.での背番号も「37」である。
  • 国際バレーボール連盟(FIVB)公式サイトの、2006年バレーボール世界選手権のフォトギャラリーに「Entertainment before the match」として、公式サポーターであるモーニング娘。、Berryz工房、DEF.DIVAの中からただ一人、写真が2枚掲載された。
  • カードゲーム『オシャレ魔女 ラブandベリー』にはまっていた。
  • ラジオ(前述のMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』)で明石家さんまに、太って顔が丸くなったことを冷やかされ、「親方」というあだ名をつけられた。その後、番組内に「道重親方のコーナー」というコーナーができた。また、同番組内では道重のトークスキルについてさんまに一定の評価を受けている。
  • コンサート中、モーニング娘。メンバーにキスをしたり、メンバーのお尻を触ったりする。女性アイドルが好きなことや、この過剰なスキンシップが要因でレズビアン疑惑が頻繁にささやかれ記事になったこともある。
  • 真野恵里菜に似ているとよく言われる。道重のラジオ番組にゲスト出演した際もお互いがそれを話題にし盛り上がった。
  • 2010年10月7日放送分の『奇跡体験!アンビリバボー』に出演した時に、自分のことを「可愛い。可愛い。」と言いすぎたために友達が減ったと発言。
  • 週刊文春』(文藝春秋)「女が嫌いな女」ランキングは2009年10位、2010年9位である。
  • 道重自身が以前から「ブログをやりたい」と熱望していたため実現した。開設以来、GREE芸能人ブログにおいて1日のアクセス数1位が続いている(2010年12月17日時点)。

交友[編集]

道重 さゆみ
  • 中澤裕子
    • 中澤裕子とは『Mの黙示録』で共演して以来の関係で、年齢や結婚等、中澤が気にしている話題(年齢など)をネタにちょっかいを出している。実際に調子に乗りすぎて中澤を本気で怒らせたこともある。仲良しの亀井絵里とも二人そろって中澤をからかって困らせることもある。
    • 一方で、中澤の誕生日に一番先におめでとうメールを送ったり、甘えたりするなど、姉のように慕っている。
  • 亀井絵里
    • モーニング娘。メンバーの中では同期の亀井絵里と大親友と公にしている程仲がいい。一緒に宇部市の実家に遊びに行ったこともあるという。
    • ラジオ番組『モーニング娘。道重さゆみの今夜も♥うさちゃんピース』でも、自身の姉の話題とともに亀井の話題もよくしている。亀井がモーニング娘。を卒業する直前にゲスト出演した際には、お互いに想いを綴る手紙を読み上げ、二人して涙した。
  • 石川梨華
    • 石川は道重が加入前に憧れていた先輩メンバーの内の一人である。
    • 石川梨華とユニット「エコモニ。」を結成している。
    • 石川には公認の後継者として指名されており、妹分や、一番弟子とも言われている。
  • 久住小春
    • 久住小春のデビューにあたり、教育係に就任。以来、久住の姉貴分として認知されている。
    • 2006年2月発売の7thアルバム『レインボー7』に収録された「レインボーピンク」を歌うユニット・「重ピンク、こはっピンク」として、久住小春と共演、同年春のツアーでも披露した。単発のユニットで終わるかと思われたが、第2作「わ〜MERRYピンXmas!」が同年秋のツアーで披露され、同年12月発売のミニアルバム『7.5冬冬モーニング娘。ミニ!』に収録された。さらに、2007年3月に発売された8thアルバム『SEXY 8 BEAT』には第3作となる「宝の箱」が収録されている。
    • 音楽戦士 MUSIC FIGHTER』に出演した際、「ぶっちゃけ苦手なメンバーは?」と聞かれて「久住さんです」と即答し、教育係は「嫌で辞めた」と発言している。教育係のストレスを発散するために「めっちゃ眉毛を抜いていた」が、当の久住は全く気がついていなかった。それまで年下の人間とほとんど接することがなかったことと、久住小春があまりにも自由奔放であったことがストレスになっていた。後にラジオで、「今になって思うと、できてよかったなと思うし、小春ちゃんともちゃんともう心を割って話せるので、もう全然すごい楽しいんですけど、でも色々あったなって感じますね」と語っている。
  • 吉澤ひとみ
    • ボーイッシュなところに憧れており、曰く「白馬の王子様」。
  • 高橋愛
    • モーニング娘。加入前から高橋のファンであり、憧れの存在でもあったために加入後も実の姉のように慕っている。
    • レコチョクでの「自分の後継者を指名するとしたら誰ですか? 」と言う質問で、高橋に「しっかりしているし、私よりグループを上手くまとめてくれるはず」と高橋の後継者として道重が指名されている。
  • 小川麻琴
    • 家族ぐるみの付き合いをしている。
  • 明石家さんま
    • MBSのラジオ番組『ヤングタウン土曜日』に、2007年06月09日より高橋愛と共にレギュラーパーソナリティとして共演している。
    • 同番組で、「一人でも反応してくれたらもうけもんや」「道重エライ。ちゃんと工夫しているから」等と道重のトークとセンスを絶賛している。
    • 普段からメールをやり取りする仲である。
    • 道重が写真集を出す度に、さんまにプレゼントしている。
    • さんまの冠番組、踊る!さんま御殿!!にも何度も出演している。

久住小春と道重さゆみ[編集]

道重 さゆみ
道重 さゆみ
道重 さゆみ
道重 さゆみ

久住小春はつんくがオーデションの時点で「次世代のエース」と明言し、合格告知にはつんくとメンバー全員がわざわざ新潟まで出向いたほど 鳴り物入りでゴマキ以来のピン加入で入った超エリート待遇のVIPメンバーだ。

新加入最初のツアー名もメンバーの名前を初めて冠した「小春ちゃんいらっしゃい」

片や道重さゆみは超絶音痴で顔以外の取り柄がなく歌唱至上主義のハロプロでは後列端に置かれ人気もなくファンの間では常に解雇候補一番手と囁かれていたメンバーだった。

久住の教育係というのも大人気ゲームソフトに糞ゲーを抱き合わせで売るように事務所がVIPの傍にくっつけてみただけの意味しかなかった。

だから久住が教育係の道重を付き人のように扱いこき使ったのもある意味自然なことだった。道重の言うことをまったく聞かず話の途中にトイレに行ってしまうなど、久住の傍若無人さに道重はストレスで人知れず眉毛を抜き続けるほど病んだ。

しかも当時は顔のタイプが似ていたため僅かにいた道重のファンも新人の久住にごっそり持って行かれた

久住は加入後ほどなく抜擢されたアニメ「きらりんレボリューション」の月島きらり役が大当たり。

持ち前の明るさ華やかさで当時の幼女界隈ではトップアイドルとなり、主題歌の久住ソロ1曲目「恋☆カナ」はヒットし2曲目の「バラライカ」は遂にモ-娘。本体のCD売り上げを超えた。

既に全盛期の終わっていたモ-娘。においては久住は初めて外部で売れたメンバーとなった。

その間も道重は仕事も無く同期にくらべ写真集もろくに出せず、道重を持て余した事務所は事務所枠の空きができた名古屋ローカルのラジオ番組を与えた。

それも娘。ファンの間では田舎の味噌ラジオが唯一の仕事かと嘲笑されていた。番組では毎週2~3曲ハロプロの曲をかけるがバラライカヒット中もその番組で久住のソロ曲がかかることは決して無かった。

しかしこのラジオが後に道重の運命を変えることになる。

2006年4月に始まったアニメ「きらりんレボリューション」は大人気を博し、主人公月島きらりの声優とメディアミックスできらり役を演じた久住は「小学一年生」などの学習雑誌や、きらりグッズのテレビCMなどに頻繁に登場する。

久住のきらり人気は小学館の上手い仕掛けもあって、その後2年以上に渡って続くことになる。

一方、「きらレボ」開始の半年後2006年10月に道重のローカルラジオ「今夜もうさちゃんピース」がひっそりと始まった。

他に仕事も無い道重は、コツコツとラジオで話すネタを練り喋りを工夫し徐々に進歩していった。まだわずかに居た道重ファンはその喋りの上達ぶりに注目し、道重自身もこの番組で自分の喋りの才能に初めて気付くことになった。

翌年の2007年5月、道重の芸能生活で初めての幸運が訪れる。

藤本美貴が庄司智春とフライデーされた岩盤浴事件である。当時モー娘。のエースの二人、藤本と高橋愛は、大御所明石家さんまのラジオ「ヤングタウン」のレギュラーを長年務めていたが、この事件で藤本はモー娘。を急遽脱退しヤンタンも一時休養することになった。

急なことで慌てた事務所は、その時メンバーで唯一ラジオをやっていたという理由で道重を臨時の代役に立てた。このヤンタンの1回目2回目で道重はソロラジオで培った喋りの面白さを一気に爆発させ、それまで何年もレギュラー固定でマンネリで澱んていた番組の空気を一変させて活気付かせ、3回以降にはもう藤本休養の間の代役という当初の設定は立ち消え暗黙のうちにレギュラーとなった。

道重はその後、相槌などが不器用だと厳しく叱責した大御所さんまに向かって、放送中に鉛筆を投げつけるという伝説も作ったが、半年後にはそのさんまをして「可愛くて面白い、おまえが何で売れへんのかわからん」と言わしめるほどになった。

しかしさんまは自分の番組のキャスティングには一切口ききをしないポリシーがあり世間では道重は相変わらず無名のままだった。

一方久住は月島きらり役が好評で予定上限の2年を超えもう1年延長することになった。その3年目に入った2008年4月、事務所は久住をモー娘。でも本格的に売り出すべく、つんく渾身の新曲「リゾナントブルー」で歌パートやPVのスポットを高橋愛、田中れいな、久住小春のスリートップに極端に偏らせ他のメンバーをバックダンサーにした布陣でモー娘。復権の勝負に出る。

この曲の積極的なプロモーションの一環でモー娘。はテレビ番組「音楽戦士」で1年以上ぶりとなる長時間トークの機会を得た。ここで道重はソロラジオで蓄積したネタとヤンタンでさんまに鍛えられたトークで何度もスタジオに爆笑の渦を巻き起こし、深夜テレビとはいえこの時メディアで初めて、隣の久住を差し置いて道重が脚光をあびることなり、そのトークの成長を知らなかった、かつて味噌ラジオと嘲笑した他メンバーのファンを驚愕させ、初めてグループ内での存在感を示した。

これで今後にかすかに光明の見えた道重だがしかしその年の夏、また道重を病ませる壁が立ちはだかる。ミュージカル「シンデレラ」の蓑虫号泣事件である。

2008年夏、モー娘。はメンバー総出演のミュージカル「シンデレラ」を興行した。

主役と王子役に5期の高橋と新垣、意地悪なお姉さん役に6期の亀井と田中、姉役に次ぐ伝令官役に7期の久住と、キャリアの上から順当に相応の役が割り振られるなか、6期の道重は原作にはない妖精役で、セリフがなくワイヤーで吊るされで宙を舞う役があてがわれ、ヤンタンで話を聞いたさんまに「おまえは蓑虫か!」と笑われていた。

先に音楽戦士でトーク能力を示し、ヤンタンでも度々さんまに絶賛されていた道重だが、歌唱力や舞台に拘る事務所は音痴の道重の売り出しに動くことは無かった。

それまで先輩の卒業コンサート以外では人前で泣くことが決してなかった道重だが、ミュージカル終演後の2008年10月、ソロラジオでその時の辛い心境を語りながら号泣した。このシンデレラが、初めて道重にある覚悟をさせ、それが後のバラエティブレイクへの伏線となる。

一方、久住の「きらレボ」も吉川友などとユニット売りで目先を変えたりしたが、3年目はさすがに人気も下火になり、また久住自身も身長が著しく伸びて顔つきも急激に大人びてきて、きらり役にそぐわなくなった。

3年間でアイドルファンの嗜好に合わない長身美人系に変貌した久住は、モー娘。ファン内での人気がなかなか上がらず、事務所が高橋愛の売り出しに傾倒したこともあり、久住は足踏み状態に陥った。

この年のモー娘。は年間のテレビ出演数が片手で数えられるほどメディア露出に背を向けた閉塞状態が続いていた。

高橋愛の売り出しに固執し続けた事務所は遂に、高橋にNHK20時の連続ドラマの主役を獲得した。2008年秋はその高橋のドラマ撮影のため、他のメンバーはツアー以外は事実上活動休止状態に陥った。

そこで事務所は他メンバーファンへのガス抜きのため、初めて他メンバーをバラでいくつかのテレビ番組に出演させた。道重にも矢口真里のバーターで2009年1月3日オンエアの日テレ特番「小学生教科書クイズ」への出演が割り振られた。

後年から振りかえれば、これが道重にとって最初で最後の唯一度のチャンスであった。

シンデレラの号泣から僅か2ヶ月後のこの時、道重は、もうモー娘。には自分の居場所は無い、と覚悟していた。この番組は、里田まいが起こしたお馬鹿ブームに便乗して、つるの剛士、スザンヌを目玉としていたが、ピンでのテレビ初出演であった道重はここで爆発的にお馬鹿な面白回答を連発して、出演30人中で回答を弄られた回数が、つるの、スザンヌ、他の芸人たちを上回る最高数となり、司会の上田晋也から「芸人は君とはもう出たがらないよ。君は今年忙しくなるねぇ」と驚かれた。

しかしそこまで道重を持ち上げた日テレでも丁度AKB推しを始めた時期でもありその後ほとんどオファーはなく、事務所は少しづつ道重を地方やテレ東の番組でコツコツとテレビ経験を積んではいたがしばらく鳴かず飛ばずであった。

そして教科書クイズから半年ぶりに掴んだメジャー番組の出演が2009年7月のロンドンハーツ「格付けしあう女たち」である。ここで道重は最後の賭けに出た。

教科書クイズのお馬鹿回答でその番組内を席巻した道重だったが、当時もうお馬鹿ブームは終焉を迎えつつある時期であり、今からお馬鹿に新規参入しても先が無いと危惧するファンは多かった。

また当時、Liveパフォーマンス至上主義で「ハロプロブランド」に拘っていた事務所上層部は、現役メンバーのバラエティ売りには頑なに否定的であり、教科書クイズ後の道重の地方局などでのテレビバラエティ修行も、実は事務所の若手スタッフたちが、上層部を騙し騙し目立たぬように進めていたもので、いつ上からストップがかかるかもしれない状態、つまり道重には時間の猶予が無かった。

こううした状況のなか、20歳目前でロンドンハーツ収録に臨んだ道重は、ここで賭けに出た。過激な「ナルシストキャラ」に打って出たのである。

実は道重のナルシストキャラは、加入後間もない14歳頃から自分で考えて始めたものであり、数少ないモー娘。のテレビ出演の時には、ときにそれを出してダウンタウンにツッコまれたり、青木さやかにキレられたりと、その場その場では笑いを取っていた。その後道重は18歳の頃にキャラが年齢的に潮時と考え、ナルシストキャラはほぼ封印し、モー娘。内では腹黒キャラ(ぼそっと毒舌を吐くキャラ)に取り組んでいた。

ここで押し入れの中で埃を被っていたナルシストキャラを引っ張り出し、腹黒キャラの毒舌を上乗せした道重の決死の出演は、キャラとしてはファンの見慣れたネタではあったが、その攻撃的な絡み方、表情、言葉の切れ味など、すべてが昔より格段の進歩をとげており、国生さゆりや杉田かおると渡りあうそのインパクトは視聴者に大反響を巻き起こした。

大反響のほとんどは反感・非難であったが、引き続き同年9月に2回目の出演をした道重は、更に磨きがかかったナルキャラと巧妙な毒舌トークで1回目がマグレでないことを業界に証明した。

しかし一般人には火に油を注ぐ結果となり、その年秋の週刊文春「女が嫌いな女ランキング」で初登場10位に登場した。

この2009年の1月からワンクール放送された高橋愛の連続ドラマ主演は、その頃のモー娘。ファンからみたら夢のまた夢のような、モー娘。メンバーでこんなメディア露出の量は、これが最後だろうと言われていた。しかしこの7月のロンハー以降、誰も予想していなかった道重のテレビラッシュが始まり、その年の暮れまでに高橋愛のテレビ出演時間数を追い越してしまった。

モー娘。後列メンから一躍人気バラドルとなった道重であったが、一般からは嫌われ者キャラとしての反響が大きく、知名度と比例してそのストレスも徐々に蓄積されていった。

そしてそれが顔の肌荒れとなって道重を襲った。

カワイイを自称する道重が、こともあろうにその顔が酷い肌荒れのままテレビに出て、ナル毒舌キャラを演じねばならなかった時期の苦悩は、想像を絶するものがあった。

肌荒れの原因となった嫌われ者キャラのストレスを軽減するため、道重と事務所はテレビ出演を控えた。この時に道重は、それまでの無理をやめ、素に近い自分でやっていく決心をする。

元々、素の道重は多少のナルシスト要素も毒舌要素も持っていたが、それを極限まで誇張し攻撃的にしたのが、それまでのテレビの道重だった。しかし、テレビが要求するままにそれをエスカレートさせていって、やがてその先にある断崖から落ちる前に、道重はこの肌荒れによって立ち止り、等身大の自分へと立ち戻ることができた。(この肌荒れはその後、4か所の病院を廻った後、つんく紹介の病院の治療がうまくマッチし、完治した)

一方、きらり役終了後、足踏み状態が続く久住に、2009年5月の春ツアー終盤で小さな異変が起こる。

それまでMCコーナーのひとつを担当していた久住が、あと数公演を残すだけの段階になって、突然MCが田中れいなに交代されたのだ。

たかがMCコーナーのひとつではあるが、千秋楽ではコンサートのDVD撮影が予定されており、それまでの30公演でMCを務めてきた久住がDVDの記録には残らないことになり、普通ではまずありえないことである。

久住はそれまでつんくの楽曲批判に近い発言を何度かしてきており、これもつんくと衝突したことによる何らかの制裁であるとも推測できたが、確たる原因は不明であった。しかしこれが伏線だった。

同年9月、秋ツアー初日に、突然久住の卒業が発表される。

以前は毎年のように卒業と加入を繰り返してきたモー娘。であったが、先の藤本美貴の脱退以降、3年間も卒業加入がなく、この時の9人のまま解散する予定なのではと噂されていた矢先のことだった。

メンバーの世代構成的にも実績的にも、次の次のリーダーと目されていた久住の突然の卒業は衝撃的であった。

久住の卒業は、発表から3カ月で卒業するという異例の短さ、卒業公演にアリーナクラスの会場で追加公演を行わず、当初の予定通りのホール会場のままであることから、卒業が急遽決まったこと、事務所に久住の卒業を盛り上げる気が無いことは明白であり、久住と事務所との間に何か修復不可能の衝突があったことを伺わせた。  

道重と久住の確執は、お互いに嫌い合っていただけの単純な関係ではなく、時にアイドルとして認め合い憧れ合う面も含んだ愛憎入り混じった奇妙で複雑な感情がそこにはあった。

その一端が発露したのが2009年12月の久住の卒業公演である。

久住は卒業公演を翌週に控えたある日、一人でつんくを訪ねた。そこで久住は、「最後にレインボーピンクを歌わせて下さい」とつんくに直談判したのだ。

「レインボーピンク」とは、かつて久住がモー娘。内で期間限定で組んでいた二人組のユニットであり、その相方は道重だった。この、ブリッコアイドルを極限まで誇張しパロディ化したユニットは、そのコンセプトのぶっ飛びぶりと持ち曲「レインボーピンク」「メリピンクリスマス」の面白さには強烈なインパクトがあり、ユニット活動終了後も、アイドルファンやアイドルの卵の女子などで伝説的に語られていた。

久住の申し出をつんくは了解し、数年ぶりに道重久住の伝説のユニットが久住卒業公演で復活した。それを直談判した久住の、道重に対する思いが垣間見えた卒業公演であったが、しかし公演はそれだけでは終わらなかった。久住の家族も来ていてツアーDVDも撮影中の卒業セレモニーで、道重が前代未聞のコメントを発したのだ

卒業セレモニーではメンバーの一人一人が順番に久住へのメッセージを発表する。

他メンバーからの送辞は、お決まりの言葉とお約束の抱擁で淡々と進み、道重の番がきた。道重と相対した久住は万感の思いを込めて突然、「道重さーん!」と道重に駆け寄ろうとする。しかし道重は「来ないで!」と制止して久住を元の立ち位置に戻し、そしてこう言い放った。

「私は嫌いだった、あなたのこと」

当時すでにテレビでの毒舌キャラが知られていた道重ではあったが、卒業式での、久住の目の前にしてのこの言葉には、久住の教育係時代の確執を知っているメンバーもファンも、一瞬反応に困り会場は騒然となった。

しかし道重は続けて「・・でも、何でこんなに寂しいのか・・・」と久住への複雑な感情を語りだした。

傍若無人な久住への嫌悪と、アイドルとして圧倒的な「華」を持つ久住への尊敬・憧れの入り混じった心情を切々と語り終わった後、二人は抱擁したが、その抱擁はいつまでも終わらず、時間進行を心配した周りのメンバーたちに引き剥がされるまで続いた。

(エピローグ)

次世代エースのVIPメンバー久住小春と、窓際音痴メンバー道重さゆみ。

この対照的な二人の教育係時代からの愛憎劇には、まだまだエピソードは多々あり、道重の劇的な躍進も背景にあり、傍目には何年にも渡るドラマのような面白さがある。

また、モー娘。の閉塞状況を見限り新天地を求め飛び出した久住とテレビで売れた後も閉塞状況のモー娘。に留まることを選び、リーダーとなった道重。

二人の選んだ道もまた対照的なものになった。

ちなみに、道重の礎となったラジオの成功を見て、事務所はその後他のメンバーも次々にラジオを始めさせた。それはメンバーたちの喋りの上達には寄与したが、いずれも1,2年で終了した。しかし道重の「今夜もうさちゃんピ-ス」は、一時は若手アイドルたちから「アイドルラジオの教科書」と評され、ラジオメディア不況で何度も時間枠が再編されるなかでも、なお生き残り6年を超える現在も継続中で、ハオプロのソロラジオ最長記録を更新中である。

モー娘。の長い歴史の中で個人名をツアー名を冠したのは、以前紹介した通り、次世代エース久住小春が新加入した時の「小春ちゃんいらっしゃい」と2011年秋、事務所イチ推しのエース兼リーダーだった高橋愛の卒業ツアー「愛BELIEVE 」。

そして、この春から始まる次のツアー名は「ミチシゲ☆イレブンSOUL」。遂に、かつての窓際音痴メンバー道重が、冠ツアー名を獲得した。決して派手ではないが継続は力なりを地で行く道重の物語はまだまだ続く。

書籍[編集]

写真集[編集]

道重 さゆみ

所属ユニット[編集]

外部リンク[編集]

道重さゆみ画像[編集]

画像は


道重さゆみ2


へ続く