武富士

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武富士(たけふじ、Takefuji)は、日本保証が運営する日本消費者金融ブランドである。また、株式会社武富士は、2012年2月29日までこれを運営していた企業である。後述の事情により、現在はTFK株式会社に商号変更している。東証第1部に上場している。本社所在地は東京都新宿区西新宿8-15-1。愛称は武蛆(たけうじ)

概要[編集]

かつて「武富士」の名で貸金業を営んでいた株式会社武富士は、2011年会社更生手続が開始し、翌2012年に株式会社ロプロ(現・株式会社日本保証)を承継会社とする吸収分割がなされ、消費者金融事業は株式会社ロプロに譲渡された。したがって、現在「武富士」の名で貸金業を営んでいるのは、株式会社ロプロが商号変更した株式会社日本保証(かつての株式会社日栄)である。

株式会社武富士(TFK株式会社)[編集]

株式会社としての概要[編集]

1966年に創業された富士商事が前身。故・武井保雄が一代で築いた。

同社の企業体質は、しばしば週刊誌などで非難を受けることがあり、厳しい取立てのイメージが強かった。しかし業界人によれば、最も厳しい取立てをするのは金融庁より一時業務停止命令が下されたアイフルであり、取立ては大手の中では2番目に厳しいとされていた。また、同社の体質を批判した出版社やフリーライターに名誉毀損訴訟を起こすことが多かったが、ほとんどのケースで敗訴していた。反訴を提起したフリーライターとは多額の和解金を支払い決着したことから、「フリーライターの打ち出の小槌」と呼ばれることもある。裁判上で和解したフリーライターのなかには年収の数倍の和解金を勝ち取ったものもいた。実質的な利益供与と見る向きもあった。

の武富士、西のアイフルと呼ばれるほど、破壊的・攻撃的な営業体質であるためか、ほとんどの週刊誌からバッシングされていた。また、かつては「あなたの夢が 動き出す」というキャッチコピーでCMを放送していたが、これは間違いであり、貸金業に夢なんか一塊もない。

強盗殺人事件が起こるなど、不祥事・トラブルも多い傾向があった。

当時武富士会長を務めていた武井保雄がジャーナリストの山岡俊介自宅および高尾昌司の事務所の電話に盗聴器を仕掛けるよう指示し逮捕されたことでも有名である。その後、武井は会長を辞任したのみならず、一族として保有株式の多くを売却する方針を示していた。これは、貸金業登録取消しを回避するためのみならず、武井一族として暴力団等との関係を断ち切りたい思惑もあるようである。 武井保雄の次男である武井健晃は役員(2008年現在;代表取締役兼副社長執行役員)として所属していた[1]

武井の発言として「右翼は暴力団に弱い。暴力団は警察に弱い。警察は右翼に弱い。この三つをうまく使って物事を収めろ」や「3倍遊ぶために3倍働け」がある。これらを合言葉に武井は武富士を消費者金融業界トップに育てた。しかし、武富士自身も暴力団的な経営を行っていたため、暴力団は武富士自身であるという疑惑や指摘もあった。

会社更生手続[編集]

2000年代後半には、他の大手消費者金融同様に過払い請求の増加などによる業績と資金繰りの悪化が伝えられ、2010年(平成22年)9月28日には東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請し、受理された(詳細は年表参照)。過払いとなった同社の顧客は推計で約200万人、その過払い額は2兆4000億円とされた。また、同社から債務譲渡を受けた富士クレジットが、同社の顧客の一部に対し、(過払金返還請求など)一切の金銭的請求をしないことなどを条件とする「和解書」を送付し、署名も要求していたことが判明する。事実上、返還請求を封じようとする動きであるとの指摘が出ており、金融庁などは、弁護士法サービサー法などに抵触する可能性があるとして問題視している。その後、韓国の消費者金融A&Pファイナンシャルがスポンサーとなり、買収することが発表された。 2011年(平成23年)10月31日に、東京地方裁判所は更生計画の認可決定を行った。これにより、武富士は、消費者金融事業等について1ヶ月以内に会社分割(吸収分割)を行い、約282億円でA&Pファイナンシャル社のグループ会社であるアプロ株式会社に承継させるとともに、会社の商号をTFK株式会社に変更して、会社分割による事業譲渡代金、法人税の更正還付金、旧経営者・証券会社からの損害賠償金などから、債権者に対して配当を行うことに特化することとなった[2]。その後、会社分割は、2011年(平成23年)12月31日までの間において管財人が定める日に延期された[3]

しかし、A&Pファイナンシャルが資金調達できなくなったことから、2011年12月28日に、Jトラスト株式会社との間でスポンサー契約を締結。2012年3月1日付で会社分割を行い、約252億円でJトラストの子会社である株式会社日本保証(旧・ロプロ)[4]に事業を承継させることとなった[5]。なお、会社分割を行った2012年3月1日に旧法人はTFK株式会社に商号を変更し、会社更生手続きや弁済手続きに専念することになった。

年表[編集]

  • 1966年1月 - 個人事業「富士商事」創業
  • 1968年6月 - 「有限会社武富士商事」設立
  • 1974年12月 - 「株式会社武富士」に改組
  • 1991年 - 元警視総監福田勝一を非常勤顧問として迎え、警察人脈を広げる。
  • 1996年8月 - 店頭(JASDAQ、現在のジャスダック証券取引所)市場公開
  • 1998年12月 - 東京証券取引所第1部に上場
  • 2000年3月 - ロンドン証券取引所上場
  • 2001年5月 - 青森県内の弘前支店で強盗放火殺人事件が発生。5名死亡。翌年3月に犯人逮捕
  • 2002年11月 - 日本経済団体連合会へ加盟
  • 2003年1月 - 労働基準法違反(割増賃金不払い)の容疑で東京労働局と大阪労働局が本社及び大阪府内の数店舗を強制捜査。後に武富士は割増賃金を遡及して支払い、刑事事件としては起訴猶予となる。
  • 2003年12月 - 電気通信事業法違反(盗聴)容疑で武井保雄逮捕。会長を辞任。この逮捕以降、CMは自粛されることになる。
  • 2004年11月 - 武井保雄に懲役3年・執行猶予4年、また法人としての武富士に罰金100万円の判決。
  • 2005年3月 - 2000年6月から翌年春にかけて週刊朝日へ武富士から「連載企画の編集協力費」として5000万円が受け渡されていたことが発覚。
  • 2006年9月 - 週刊金曜日名誉毀損反訴で敗訴。法人の武富士と武井前会長に賠償命令。
  • 2009年12月 - 資金繰り悪化により貸し付けがほとんど停止。
  • 2010年5月25日 - 債権を「富士クレジット」に譲渡。さらに富士クレジットから日本振興銀行に譲渡。振興銀は5月27日に業務停止処分となった。
  • 2010年9月28日 - 取締役会で会社更生手続きを行う事を決定。負債額は約4336億円。代表取締役社長執行役員・清川昭、および創業家出身で代表取締役副社長執行役員・武井健晃が退任。同社出身の吉田純一が代表取締役社長に就任した。東証1部を同年10月29日付で上場廃止することが決まった。
  • 2010年(平成22年)11月12日 - ロンドン証券取引所から上場廃止。
  • 2011年(平成23年)4月9日 - 韓国の消費者金融業界1位のA&Pファイナンシャル(「ラッシュ・アンド・キャッシュ」ブランドを運営)が武富士を買収することが明らかになる。
  • 2010年(平成22年)10月5日 - 会社が、創業家等に対して、152億円の損害賠償等を請求する訴訟を提起。
  • 2011年(平成23年)10月31日 - 東京地方裁判所が会社更生計画の認可決定。同日付で発行済みの自社株式すべてを無償取得し、100%減資(株式消却)を実施。
  • 2011年(平成23年)12月5日 - 旧経営陣が元利用者に55億円の賠償を求め提訴された。
  • 2012年(平成24年)3月1日 - Jトラスト子会社のロプロに事業譲渡。同時に事業譲渡後の旧法人はTFKに商号変更し、会社更生手続きや弁済手続きに専念する。

武富士関連の事柄[編集]

CM出演[編集]

過去[編集]

現在[編集]

  • 江本孟紀2007年(平成19年)4月 - )※ テレビCMは中断、現在も公式キャラクターとして継続。
  • 20歳代の男女のダンス(2012年(平成24年)10月13日 - )※テレビCM

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. [1]
  2. 更生計画案 東京地方裁判所平成22年(ミ)第12号 株式会社武富士(更生決定案付議のお知らせ)
  3. 会社分割期日のお知らせ 株式会社武富士・2011年11月30日
  4. 日本保証のマークは武富士のマーク(赤色)と色違い(青色)の社章になっている。
  5. スポンサー変更及び会社分割期日変更のお知らせ 株式会社武富士・2011年12月28日
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