朝日放送制作日曜朝8時30分枠のアニメ

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朝日放送制作日曜朝8時30分枠のアニメ朝日放送(ABC)・東映アニメーション制作でテレビ朝日系列で毎週日曜8:30-9:00に放送されているアニメ(全日帯アニメ)枠。

特徴[編集]

  • この枠がスタートしたのは1984年10月だが、それ以前にもテレビ朝日制作の『ドラえもん』が1979年4月-1980年3月まで同時間帯に放送されていた。その後『ワールドナウ』→『ザ・コンピニオン』→『ハロー!コンピニオン』→『稲尾Q談』→『志ん朝のチャレンジQ』を経て、4年半ぶりに同時間帯のアニメ枠が復活した形となる。
  • 『おジャ魔女どれみ』以降は毎年2月上旬に放映開始、1月下旬に放映終了と、いわゆる改編期からずらされている。その理由は新学期(新入学)商戦に合わせて新しい関連商品を送り込み、年末商戦で関連商品の在庫を消化するため[1]である。なお、テレビ朝日の日曜朝7・8時台のアニメ・特撮はすべて1月下旬-2月上旬に放送終了・開始を迎えるが、全部が同じ週に放送終了・開始となるのではなく、1-2週間のズレがある。
  • 人気のある作品はシリーズ化される(『ビックリマン』・『おジャ魔女どれみ』・『プリキュア』)が、その一方でこの枠が重要な販促アニメ枠でもあることから、不人気作品や、人気が落ちた作品や、作品自体の人気が高くてもグッズ展開が不振、あるいは適さないと判断された作品は、(基本的には)1年の放映期間を消化してから次番組に置き換えられる。逆に言えば、例え視聴率が低くてもグッズ展開が好調なら打ち切られずに継続もしくはシリーズ化される。
  • 毎年6月の第3日曜日と11月の第1日曜日は、スポーツ特別番組(前者はゴルフ中継、後者は全日本大学駅伝中継)を設けるので放送を休止する。このため約一週間の遅れネットを行う山陰放送TBS系列)ではその時点で放送されている作品の再放送で対応する。
  • 2001年からテレビ東京では裏番組として同時間帯に同じアニメ番組(放送作品は「テレビ東京系列日曜朝8時30分枠のアニメ」を参照)を放映している。初年度の『超GALS!寿蘭』の時には『も~っと! おジャ魔女どれみ』・『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』の真裏と、視聴者層がかぶった女児向けアニメ同士が重なってしまい、『超GALS!寿蘭』側の人気が思うように伸びなかったことから、テレビ東京では2002年度の『電光超特急ヒカリアン』以降、この枠の作品と棲み分けるために男児向けアニメ枠に変更している。しかし、未だにこの枠の作品が前述の理由で放送休止をした時に、「テレビ東京日曜朝8時30分枠」側の作品が最高視聴率を記録するケースが多いなど、競合の影響はまだまだ大きいと言える。
  • 制作局の朝日放送は、自社のローカル放送(放映区域は関西地方徳島県)で『全国高校野球選手権大会中継』第1試合をこの時間に放送する事があるため、その場合は、朝日放送が番組ネット局向けに裏送りを実施する。また、朝日放送自体では高校野球の中継開始が遅い期日に全国と同時刻に他地域で放送済みの話を放送したり、大会終了後などに集中放送することで話数遅れを補正している。他の系列局(テレビ朝日エリアを除く)でも、地元高校(放送エリアにある高校)の試合が重なった場合は、高校野球を優先し、同様に放映日時をずらして放映される。この裏送りパターンは当枠に限らず、日曜朝9:30枠はもちろんのこと、『新婚さんいらっしゃい!』『アタック25』についても同じである。朝日放送エリアで放映日時のずれが生じた場合は、放送終了時の「またみてね」の絵を表示した画面が、次週の放映休止の旨と次回放送日のテロップ画面(放送日時の遅れを補正した回については、次回放送日のテロップ画面のみ)に差し変わる。なお、雨天やストなどで高校野球が中止になった場合は、裏送りは行われず、他の地域と同日に同時ネットにて放送され、また放送日時の遅れを補正した回については平日の朝に放映されるケースが多いので、視聴や録画予約には注意が必要である。
    • なお、2007年度の『Yes! プリキュア5』の場合、第1試合の開始時間が遅く、雨天などによる高校野球の日程の順延も発生しなかったため、この処置は取られず、高校野球による放映の遅れは発生しなかった。
    • 2008年度の『Yes! プリキュア5 GoGo!』は8月3日放送分が、朝日放送では後日放送(8月17日の同時刻に放送、本来の17日放送分は20日(水)10:30から放送)、第1試合を地元校応援実況として放送する鹿児島放送(KKB)が当日時差放送(15:25~15:55)となる。
  • 広島ホームテレビ(HOME)は、8月6日(広島原爆記念日)が日曜日と重なった場合、1995年は広島平和記念式典を生中継で放送した関係で、『ママレード・ボーイ』が翌日に代替放送となったが、その後は中継時間が8:00~8:30までに短縮されたため、本枠は通常通りの放送となった。

歴史[編集]

  • 1984年10月に『とんがり帽子のメモル』が土曜19時台から移ってくる形でスタートした。
  • 初期の頃は女児向け路線を取っていたが(『はーいステップジュン』は少年誌原作を女児向けに改変)、1987年10月の『ビックリマン』からは男児向け路線を取り、それの成功によって男児・少年向けアニメの枠に転向した。しかし、『スーパービックリマン』の不振や『GS美神』の商業的な不振(視聴率は悪くなかった)でこの男児・少年向けアニメ路線は終了する。
  • 1994年3月の『ママレード・ボーイ』からは少女漫画原作の作品となるが、従来から続く女児向け路線というより、中高生の女子も視野に入れたドラマ的な作品となり、同じ東映動画製作の『セーラームーン』を含めた他作品との差別化を図った。当然ながら作風は大幅に代わり、視聴者の層も大きく入れ替わった。そしてこの作品と、後継の『ご近所物語』、『花より男子』の3作品を指してトレンディーアニメ枠と言われたこともあった。視聴者層が広かったおかげで、『ママレード・ボーイ』は中高生のみならず大人の女性からの反響も大きく視聴率も好調だったが、『ご近所物語』と『花より男子』は一転して不振に陥った[2]。そして『花より男子』の終了でこのトレンディー路線は幕を閉じた。
  • 1997年9月の『夢のクレヨン王国』からは現在まで続く幼児・小学校低学年を中心とした女児向けアニメ路線に戻った。作風も再び大幅に変わり、視聴者も再び大きく入れ替わっている。視聴率はターゲット層がだいぶ絞られたのにも関わらず、『クレヨン王国』の時は『ご近所物語』や『花より男子』とほぼ同じ水準を維持し、『おジャ魔女どれみ』シリーズになってからは『おジャ魔女どれみ』~『も~っと!おジャ魔女どれみ』の最高視聴率が13%台に回復、平均視聴率も10%以上を記録していた。しかし、2003年の『明日のナージャ』以降は視聴率の低下が目立ち始め、『プリキュア』シリーズになっても最高視聴率で10%を超えなくなった[3][4]。さらに、商業的にも大きくばらつきが出るようになった[5]
  • 2001年2月の『も~っと!おジャ魔女どれみ』からの提供クレジットの背景には、それまでのブルーバックから各作品の静止画(一部動画がある作品あり)及びBGMが入るようになった
  • 2007年3月より、「ニチアサキッズタイム」第4部に設定されている。
  • 2007年11月28日、『プリキュア』シリーズの5年目にあたる『Yes! プリキュア5 GoGo!』が公式発表され、2008年度も続投することになった。これに伴い、『プリキュア』シリーズは、4年間続いた『おジャ魔女どれみ』シリーズを追い抜き、本アニメ枠で最長の番組となった(ただし、途中ですべてのキャラクターが2度変更されており、現行のキャラクターとしては2年目である)。

作品リスト[編集]

データは2008年6月現在、視聴率は関東地区の数字、ビデオリサーチ調べ。

記念すべきこの枠での第一作。作品自体は1984年3月から土曜19:00-19:30に放送していたが改編に伴いこの枠に移動した。
放送期間は10ヶ月、この枠の作品ではもっとも短命に終わる。
『新メイプルタウン物語 パームタウン編』の1987年10月から同年12月までは30分枠の前半のみでの放送。
『ビックリマン』の1987年10月から同年12月までは30分枠の後半のみでの放送。
放送期間1年9ヶ月は、シリーズものを除けばこの枠の作品ではもっとも長寿。また、この枠史上最高の平均視聴率15.9%をマークしている。
単一作品として1年を超えて放送されたものは、この作品以降存在しない。
『ふたりはプリキュア Splash Star』は、この枠史上最低の平均視聴率6.4%を記録してしまった。

※1『ビックリマン2000』、『祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン』は本枠との関係はない。
※2『おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ』は本枠との関係はない。(ただし、一部のテレビ朝日系列局では別枠に放映され、製作局のABCでは『子供アニメ大会[6]枠で放映されたことがある。)

放送局について[編集]

テレビ朝日系列局でも、他系列をメインネットとしているクロスネット局福井放送NNNNNSに加盟)およびテレビ宮崎フジテレビ系列、ほかにもNNNにも加盟)では2008年6月現在放送されていない。

しかし、両局とも放送実績はある。福井放送では「タルるートくん」を[7]、テレビ宮崎では「タルるートくん」〜「花より男子」を、それぞれ異時ネットではあったが放送していた。

さらに同一地域内の他系列局では、フジテレビ系の福井テレビで「ふたりはプリキュア」を2005年の春休み期間に集中放送という形で放送したことがあり、TBS系列の宮崎放送では「おジャ魔女どれみ」以降の作品(ただし「プリキュアMax Heart」は除く)を、異時ネットで放送している。

現在系列局のない地域の場合、山陰広域圏では山陰放送(TBS系列)で放送されている。なお、枠設定当初から「ビックリマン」の途中までは日本海テレビ(当時日本テレビ系列・ANN加盟クロスネット[8])で同時ネット放送されていたが、1989年10月の日本海テレビのANN脱退に伴い山陰放送に移っている。また、富山県では富山テレビ(フジテレビ系列)→北日本放送(日本テレビ系列)→チューリップテレビ(TBS系列)で、徳島県では四国放送(日本テレビ系列)で、高知県では高知放送(日本テレビ系列)およびテレビ高知(TBS系列)で、それぞれ一部作品を遅れ放送していたことがある。

2008年7月現在放送中の系列外局の放送時間(いずれも遅れネット)

  • 山陰放送=土曜07:00-07:30(Yes! プリキュア5 GoGo!)
  • 宮崎放送=火曜15:25-15:55(Yes! プリキュア5、なお2008年8月5日からYes! プリキュア5 GoGo!に転換予定)

主な裏番組[編集]

在阪他局のアニメ枠[編集]

関連項目[編集]

  • バンダイ(ビックリマンシリーズを除きメインスポンサー)
    • ビックリマンシリーズは作品の性質上ロッテが筆頭スポンサーだった。
  • 旭通信社(現・ADK)(枠設立当初から現在も制作に携わる広告代理店)

補足[編集]

  1. なお、本番組枠の商品はシリーズ化された作品であっても、シリーズ毎に玩具・文具ともにほぼ全てが入れ替わる。
  2. 『ママレード・ボーイ』は平均視聴率13%台をマークしたが、『ご近所物語』と『花より男子』はどちらも平均視聴率は10%を切ってしまった。
  3. 2002年度の『どれみドッカ~ン!』が8.3%だったのに対し、『明日のナージャ』が6.8%に留まった。2005年度の『ふたりはプリキュアMax Heart』が7.9%に回復させたのに対し、『ふたりはプリキュア Splash Star』が6.4%とまた下げて、2007年度の『Yes! プリキュア5』の平均視聴率もそれより0.1%高いだけの6.5%に留まった。
  4. 年間平均視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区。また、視聴率に関してはこれらの資料も参考。 今週のテレビアニメ視聴率まとめテレビアニメ放映資料
  5. 例えば、『ナージャ』は30億円台、『プリキュアMax Heart』は123億円、『プリキュアSplash Star』は60億円台の売上げである。
  6. 夏・冬・春休みに放映される関西ローカルのアニメ枠で、本枠の番組も再放映される
  7. これは福井放送がANNに加盟後の話であり、実は、非加盟時代には「メイプルタウン」シリーズと「ビックリマン」を異時ネットで放送したことがある。
  8. テレビ朝日の社史には、日本海テレビのANN加盟・離脱についての記述がないため、一般番組供給と番組としてのニュース放送のみの参加だったと思われる。


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