封印作品

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封印作品(ふういんさくひん)とは、何らかの事情により公開できなくなった(とされる)作品を指す一種の俗語である。ただし、「封印」の定義や特定の作品がそれに当て嵌まるかどうかについては非常に曖昧であり、話者の恣意的な判断によるところが大きい。

目次

概要[編集]

テレビ番組を始め文学作品、漫画、映画、歌謡曲、その他の著作物の中には、放映・制作あるいは公開された後、市場原理による淘汰以外の「特別な支障」(後述)が生じたため公開・流通がなされなくなった、あるいははっきりした理由が述べられないまま公開・流通がストップしており、背景には「特別な支障」が存在しているのではないかと噂されている作品が存在する。

需要の有無とは無関係に公開・流通が止められているがためにかえって読者・視聴者の興味を惹き、かつて正規ルートで出回っていた単行本・映像ソフトが中古市場で高値をつけたり、海賊版ビデオDVD(過去,公開されていた時期に放映された映像を録画した人から流通した場合が多いとみられるが、現在の版元などの権利保持者の関係者が、意図的に流出させたと噂されている場合もある)が出回るなどの闇市場が形成されている事例もある。

ルポライターの安藤健二は、その範疇に含まれるいくつかの作品について「封印作品ふういんさくひん お蔵入りとも)」と総称し取材を行ない、『封印作品の謎』・『封印作品の謎2』として単行本にまとめた。

それ以降、トラブルを抱えたがために公開・流通に何らかの影響が出た(あるいはそのように噂されている)著作物と関連づけて「封印作品」という語は、頻繁に用いられるようになってきている。

問題点[編集]

上記のように便宜的に用いられている語のため、何をもって「封印作品」とみなすのか、必ずしも共通の理解がされているわけではない。

『封印作品の謎2』でとりあげられた『キャンディ・キャンディ』について、安藤の取材を受けた原作者の水木杏子は、「封印という呼び方は適当ではない」という旨の発言をしている[1]。これは、「封印」という言葉を使うと、誰かが意図的に作品の公開を妨げているとの印象があるが、『キャンディ・キャンディ』に関して言うなら、問題が解決されふたたび公開されることを望んでいるからと述べている。

日本において封印作品とされることがある作品の例[編集]

詳細は各作品の項目を参照。

本項の基準[編集]

本項では、安藤が取材の対象にしたような「製作あるいは公開された後、市場原理による淘汰以外の『特別な支障』(後述)が生じたため公開・流通がなされなくなった、あるいははっきりした理由が述べられないまま公開・流通がストップしており、背景には『特別な支障』が存在しているのではないかと噂されている」作品に限定して、その概要を述べることとする。

シリーズ中の数エピソードのみ封印作品の場合もあり必ずしも作品すべてというわけではない。その場合は欠番といい、再放送する際にそのエピソードが抜かされて放送されることがある。

類型[編集]

何をもって「封印作品」と看做すのか明確な定義があるわけではないが、現在、「封印作品」として挙げられる事例から判断すると、その類型は大別して、

  1. 作品の内容や表現において問題があるために公開が自粛されたもの
  2. 実写作品で、出演者に関わる問題があるために公開が自粛されたもの
  3. 版権上問題があるために公開出来ないもの
  4. 皇室や政治に関係したために封印されたもの
  5. 宗教上の問題があるために封印されたもの

DVD化をする需要がないので発売されていないものは、単行本が、売れない、あるいは発売するに足る内容上の価値がないと判断されて初めから出版されない、あるいは、もはや市場価値をもたなくなったという判断により品切れ絶版になるのと同様、市場による淘汰であり、「封印」とは事情が異なる。放映打ち切り、放映時間制限の都合でカットされた部分に関しても需要がないのと同等であり、本項目の対象外である。

1番目では、特に差別表現が用いられているために自粛されるというケースが多く見られる。ただし、近年ではあえてそのままの形で公開した上で、前後に「現在では不適切な表現が含まれます」などの断り書きを入れるという例も多くある。映像作品では類似の事件や災害が起きたためとみられるものもある。またテレビアニメ『ポケットモンスター』第38話のように、映像演出が視聴者の身体に直接影響を及ぼしたために公開が控えられることになった例もある。

2番目では、出演者や関係者が事件を起こした場合や引退した場合等がある。ただ、場合によっては公開可能となることもある。

3番目では『キャンディ・キャンディ』『オバケのQ太郎』など著作権を有する者が複数存在する場合に問題となることが多い。


かつて封印作品だったものは封印作品の対象にならない。(現在映像メディアに収録されているものも含む。)

内容や表現において問題があるため[編集]

映画[編集]

  • 女獄門帖 引き裂かれた尼僧 - 食人をテーマとしているため、残酷な描写によりソフト化されていない。
  • 怪猫トルコ風呂 - 東映制作のエログロ作品や日活制作の日活ロマンポルノの中にはタイトルにトルコ風呂と使ってしまったために封印された作品が多数ある。当作品はその代表格の一つ[2]
  • ガキ帝国 悪たれ戦争 - 劇場公開されたが、数週間で打ち切りの後封印された(理由は主人公がモスバーガーの店舗を河内弁で罵倒したあげく破壊したシーンが問題とされたため)。
  • 獣人雪男 - 部落差別問題(製作会社の自主規制)。但し原作は筑摩書房から復刻されている(文庫版『ゴジラ』に併録)。
  • 徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑 - タイトル通り「拷問による残虐な描写」を主題としており、国内版のソフト化は不可能とされている(海外版は発売された)。
  • 南部の唄 - 公開されたが、黒人差別表現が問題となり、現在ビデオは廃盤されテレビ放送やDVDの発売は行われていない。
  • ノストラダムスの大予言 - 食人シーンや、放射能で人類が奇形のように変化した姿が差別的であると抗議があったために問題のシーンをカットしているが、未ソフト化は制作会社の自主規制ともされている(アメリカ版はDVD化されている)。
  • MISHIMA - 三島由紀夫未亡人から了承を得られなかったため、日本で公開されなかったが(理由は最大のタブーである、三島の同性愛を取り上げたシーンに未亡人が激怒したためと見られている)アメリカ版はDVD化されているため入手可能。
  • 夕映えに明日は消えた - 「描写が残酷」「結末が悲しすぎる」との判断により未公開に終わる。

ビデオ映画[編集]

  • ギニーピッグシリーズ - 同項を参照のこと。
  • 女子高生コンクリート詰め殺人事件 - 実際の事件を基にした作品。被害者遺族が難色を示し回収。後にリメイク版が映画作品として公開されるが、抗議を受け1週間のみの短期上映となりソフト化もされていない。

テレビドラマ[編集]

  • 東芝日曜劇場『バックレディに春がきた』 - 名古屋ホームレス支援団体がスポンサーの東芝及び製作局の中部日本放送(CBC)に抗議したため。VTRは現在もCBCが所有していると思われるが、放送・ソフト化共にされていない。
  • はいすくーる落書シリーズ - はっきりとした理由は明らかではないが、学歴差別のためといわれている。舞台は工業高校。実際に工業高校の組合からの抗議もあった。第2部最終回はこれに関してのディスカッションが中心であった。第1部はソフト化されたが、第2部はソフト化はおろか再放送さえもされていない。
  • 向井荒太の動物日記~愛犬ロシナンテの災難~ - 動物に対する描写に残酷なシーンがあるとのクレームが付き要出典、ソフト化されなかった。また、漫画作品を原作にする予定だったが急遽、オリジナル作品にするなど製作段階での複雑な事情も影響しているとみられる。
  • 八神くんの家庭の事情 - 原作を無視した設定により原作者も激怒し原作のファンからもクレームが殺到した。そのため、2016年現在も再放送やソフト化は全く行われていない。
  • 闇に咲く女 杉並老女殺人事件 - 実在の事件を描いたドラマだが、加害者側の弁護士から人権侵害とのクレームが入り、放送当日の昼になって急遽中止が決定され、未放映。
  • ギフト - ある少年犯罪事件の実行者が、この作品に影響を受けバタフライナイフを所持したと主張した。一種の責任転嫁ではないかと見る向きもあったが、同時期に同凶器による少年犯罪が頻発していたため、以後はTV局による自主規制により全話永久欠番に(事件発生当時行われていた再放送は中途で打ち切られた)。その後、再放送及びソフト化は一切されていない。現在は唯一、2007年に再刊された脚本家によるノベライズのみ入手可能(あとがきに全話永久欠番の件についての記述あり)。

時代劇[編集]

  • お荷物小荷物・カムイ編 - 第16話「シゴいてイジめてイビります」が北海道系列局の北海道放送北海道ウタリ協会の関係者からの「アイヌ差別を助長している」との抗議により放送を取りやめになり、この影響で製作局の朝日放送や他の系列局でも再放送やビデオ化などがされていない(当時2インチVTRで録画していて使いまわしのため消去されたと思われる)。
  • めくらのお市 - 障害者団体からの批判により、VHSの廃盤後はブルーレイ化やDVD化が全くされていない。

テレビアニメ[編集]

  • きょうふのキョーちゃん - 第1話でのグロテスクな描写が問題に要出典。第7話までシリーズは続いたものの、後年になって発売された『ダウンタウンのごっつええ感じ』のDVDにはいずれも収録されていない。
  • パーマン(第1作) - 「正体がバレるとパーにする(廃人にされる)」と言う設定により自主規制で全話永久欠番となり、ソフト化もされていない要出典。リメイクの際に前述の設定は「動物にする」に変更され、主人公たちをパーマンにする異星人の名前が、版権に配慮してスーパーマンからバードマンに変更されている。さらに2013年8月3日放送のお願いランキングでカラーのコピーロボットのストーリーが放送された。

ドキュメンタリー番組[編集]

  • NHK特集山口組~日本最大の広域暴力団の全貌~」 - 山口組の実態を告発する内容だったが、視聴者から逆に「是認だ」と抗議されてしまう。結果再放送枠での放送が見送られた後「完全封印」
  • プロジェクトX~挑戦者たち~「白神山地 マタギの森の総力戦」「ファイト! 町工場に捧げる日本一の歌」 - 事実に反する描写があったと取材対象や関係者からクレームが付いたため、再放送やビデオソフト化が見送られた。さらに、内容の大半が捏造と判明した「ファイト! 町工場に捧げる日本一の歌」については、問題発覚から間もなく番組公式サイトから当該回についての紹介記事が抹消された。
  • 奥ヒマラヤ 禁断の王国・ムスタン - 現在はネパールの一部であるムスタンを取材したルポ。長年、外国人の立ち入りを認めていなかった地区を初めて取材したNHKによる番組であったが、のちに撮影の際に大幅な『やらせ』演出(高山病で苦しむスタッフの映像は演技であった、等)が存在していた事が発覚。検証番組が作られたのち、封印扱いに。

CM[編集]

  • 興和1964年・コルゲンコーワ) - 興和のマスコットキャラクターである「ケロちゃん」の置物(薬局の前によく置かれている)に向かって、男の子(保積ぺぺが演じていた)が「おめぇヘソねぇじゃねーか」と言った後、ケロちゃんに油性マーカーで落書きをする。(特に肥満体質の)へそが見えづらい男の子が「おめぇ…」と言われていじめられるという事態に発展したことから抗議が相次ぎ、4ヶ月で一時放送断念となる(その後、1965年11月に放送再開した要出典)。
  • ハウス食品1975年・ハウスシャンメン) - 「私作る人、僕食べる人」のコピーが「男女差別」と非難され、わずか1ヶ月で放送中止に。ちなみにこれが「封印CM第1号」
  • 橘高1976年西ドイツチョコレート『リッタースポーツ』) - アドルフ・ヒトラーに似たキャラ(桂三枝が演じていた)が登場し、ナチス式敬礼を行う事が問題視されたために、2ヶ月で放送断念となる。
  • 清酒 菊正宗1982年) - 「うまい物を見ると、菊正が欲しくなる」「辛口の菊正を飲むと、うまい物が食いたくなる」のコピーがアルコール中毒を引き起こす原因であることが発覚されたことで抗議が相次ぎ、4ヶ月で放送中止に要出典
  • 三洋電機1992年・コードレス電話『新 テ・ブ・ラコードるす』) - 寝袋に入った所ジョージの表現が障害者団体からの抗議を受けたため、2ヶ月で放送断念に要出典。三洋電機もこのCMはなかったこと扱いにされている。
  • 産業経済新聞社2002年・産経新聞) - 東京本社発行版が2002年3月31日夕刊を休刊し、朝刊単独紙になるためのCMで、関東地方のみの放映要出典スヌーピー「夕刊がこの世からなくなっても犬にとっては困らない」と発する台詞が、日本新聞協会から抗議を受けてわずか1日で放映中止になり、当時の産経新聞社長が兼任していた新聞協会副会長職を引責辞任する事態となった。大阪本社発行版は現在も朝刊と夕刊の両方が発行されている。
  • ソニー・コンピュータエンタテインメント2003年・ゲームソフト『SIREN』) - 視聴者から「怖すぎる」との苦情が続出したため、わずか2日で放送中止に。別のゲームソフトのCMに差し替え要出典
  • ハウス食品2005年・フルーチェ) - CM内で使用されている歌の内容が性行為を連想させるため、数週間で放送中止に。
  • セコム2007年) - 電気工事をする人を侮辱していると抗議が殺到したため、こちらも数週間で放送中止に要出典
  • ホクト2013年) - 内容が過激過ぎたため、わずか1ヶ月で放送中止に。他のCMに差し替え。
  • 東京電力2014年・家族の絆) - CMの内容が「映像と物語への感動よりも先ず粗探しで怒りと嘲笑を第一にする」の批判で殺到したため、わずか1ヶ月で放送中止に要出典。別のCMに差し替え。

文学作品[編集]

  • 石に泳ぐ魚柳美里) - 柳美里のデビュー作だが、モデルとされた人物から、自分の国籍、出身大学、専攻、家族の経歴や職業などをそのまま描写したとされ、裁判の結果出版差し止めとなった。
  • 剣と寒紅福島次郎) - 三島由紀夫の同性愛を赤裸々に告発した内容が遺族の怒りを買い裁判に。結果、作者の福島次郎が500万円の高額賠償と絶版命令を科され遺族側勝訴という形で決着。
  • 捜査一課長清水一行) - 1974年に起きた甲山事件をモチーフにした作品だが、誘導捜査により犯人とされた(当時の)保母から『真犯人と決めつけた内容だ』と抗議されて裁判に。結果作者の清水一行が絶版命令を科され、保母側勝訴という形で決着。
  • 水と原生林のはざまでアルベルト・シュバイツァー) - 市民団体から抗議を受け出版を停止に。
  • 無人警察筒井康隆) - てんかん患者差別問題。作者の筒井康隆はこれにより、教科書からの削除ばかりか、本話収録の単行本の流通にも影響が出かねない情勢となったことに激怒し、数年間『断筆』した。のちに筒井と団体は互いに条件を示す事で和解し、筒井も断筆を解いた。

漫画作品[編集]

その他の書籍作品[編集]

キャラクター[編集]

出演者や製作元に関わる問題があるため[編集]

CM[編集]

映画[編集]

  • きつね - ヒロイン役の当時14歳の少女の性描写が児童ポルノ禁止法違反となるため、現在では再放送やソフト化が不可能。また観客動員の不振の影響もある。
  • 思春の森 - イタリアで、撮影当時未成年だった少女が主演するポルノ映画。現在日本では、児童ポルノ禁止法違反にあたるため、DVDは発売不可(外国版も日本では持ち込み不可)。
  • スクラップ・ストーリー ある愛の物語 - 上記『きつね』と同じくヒロイン役の当時14歳の少女の性描写があるため、現在はTV放送やソフト化が完全に不可能。

テレビアニメ[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 悪魔のKISS - 第3話「転落の始まり」で、風俗嬢役の常盤貴子が胸を露出するシーンが登場。常盤の事務所サイドの意向により、当該話を含めた全話がソフト化不能になっている。
  • がんばっていきまっしょい - 出演者の内博貴が起こした不祥事のため。
  • 禁じられたマリコ - 主演の岡田有希子が自殺したため。ただし、岡田の死後から数年後に読売テレビや新潟総合テレビ、北海道文化放送などで再放送されたこともあるが、現在の扱いは全く不明。
  • 疑惑の家族 - オンエア期間中に木村一八が、タクシー運転手に対し暴行事件を起こしたため、出演シーンカットの挙げ句に当初12話の予定が9話で打ち切り。
  • こちら第三社会部 - 出演者の加護亜依が不祥事を起こし、所属事務所を解雇されたため。
  • こちら本池上署 - こちら第三社会部と同じ理由。
  • 西部警察2003(連続ドラマ版) - 2003年にテレビ朝日系で放送予定だったが、撮影中に起きた人身事故のため制作を中止、既に撮影を終了していた2時間スペシャル版と共に放送が見送られた。スペシャル版は翌年再編集の上『西部警察 SPECIAL』として放送されたが、連ドラ版は未制作に終わった。
  • ツヨシしっかりしなさい - 主演の森且行(当時SMAP)が芸能界を引退し、事務所から「最初からいなかったかのような扱い」にされているため。
  • 真夜中の警視 - 主演の原田芳雄がロケ中に自動車事故。その際に無免許運転がばれて打ち切りの後封印。
  • 炎の消防隊 - 主題歌「友よ」を歌った長渕剛が覚醒剤使用で逮捕されたため封印。
  • 独身3!! - 山本圭壱の不祥事のため、再放送やDVD化が不可能に。ただし、放送終了から山本の芸能界引退まで2年7ヶ月あり、この間に再放送やDVD化が行われなかったのは市場原理によるもの(=単に需要がなかったため)と思われる(本作の視聴率は同枠の他作品と比較しても明らかに低い)。

ドキュメンタリー番組[編集]

バラエティ番組[編集]

オペラ[編集]

  • ピーターの家庭内暴力エロチカ惨殺事件(野川晴義) - 少年の思春期における性的羞恥心を赤裸々に表現した作品ではあるが「極度に猥褻な内容(主人公に未成年者を配するため児童ポルノ禁止法に抵触する)」や「莫大な上演費用がかかる」などの理由で、2007年現在日本国内での上演は全面不能になっている(ヨーロッパでは数回上演されている)。

演芸[編集]

書籍[編集]

版権や著作権上の問題があるため[編集]

映画[編集]

  • スウィートホーム - 本作のビデオ発売後に、監督と製作プロダクションの間で問題が起こって裁判となり、以降テレビ放送は自粛されている。現在ビデオは廃盤、LD・DVD・ブルーレイの発売や劇場でのリバイバル上映も行われていない。

アニメ・特撮作品[編集]

  • キャンディ・キャンディ東映動画)- 原作者と作画者の著作権裁判中に二次使用権が失効。最高裁判決が出た現在も原作者と作画者の間で原作となるマンガ公開の条件が整わないため、東映アニメーションは二次使用に当たるアニメの再放送やビデオ・DVD化などを全面停止している。
  • ルパン8世東京ムービー)- 日本フランス合作で1982年に放送される予定がスタッフの対立が原因(フランス側が原作者のモンキー・パンチの了承なくキャラクターを改竄したのが有力)で頓挫要出典。第4話まで完成(全8話の放送予定であった)していたものの放送せずそのまま封印。ちなみにこの作品は『ルパン三世』の続編で、ルパン三世の子孫が宇宙を舞台に活躍するものという設定。
  • ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団 - タイの制作会社「チャイヨー・フィルム」との版権問題のため。円谷プロもなかったこと扱いにしているといわれている。版権問題で揉める以前はVHS版やβ版、レーザーディスク版は販売されていて、VHS版はTAUTAYAGEOといった大手レンタルビデオ店に置いてある可能性もあり、ブックオフ等で中古が置いてある可能性もある。またレンタルビデオ店でも、2012年頃に札幌市内のGEO西岡店や月寒店で貸し出しが行われていたと思われる。

テレビドラマ[編集]

ビデオドラマ[編集]

CM[編集]

  • 日本通運1988年引越は日通) - シルベスター・スタローン主演の映画『ランボー』風の男性実写キャラクターが、映画『ランボー』シリーズの配給会社・東宝東和から抗議を受けたため2ヶ月で放送中止に要出典。別のCMに差し替え。日本通運もこのCMはなかったこと扱いにされている。
  • 若鯱家2000年) - 当時、『キン肉マン』に登場するインドの超人・カレクックに似ているアニメのキャラクターが登場するCMが流れていたが、原作者・ゆでたまごの許可を全く得ておらず、著作権侵害に抵触する恐れがあったため放送中止に。その後、オリジナルのキャラクターによるアニメCMに差し替えられた。

音楽作品[編集]

  • お葬式にゆくカタツムリの唄(平田文也訳詩・木下牧子作曲) - 混声合唱組曲「三つの不思議な物語」初演の際、第2曲として発表。だが、出版の段階で詩の著作権者から許可が下りず、エドワード・リア作詩(吉田映子訳詩)「ふくろうとこねこ」に差し替えられた。
  • 記念樹 - 盗作問題(記念樹事件)。
  • 大地讃頌PE'Z版) - 佐藤眞作曲の合唱曲を元にジャズアレンジしたものを、シングル及びアルバム『極月』の収録曲として発表。しかし佐藤より編曲権同一性保持権の侵害であるとして販売停止の仮処分が申請される事態となり、レコード会社は当該CDの出荷停止(アルバムは後に曲を差し替えて再発売)、バンドは同曲の演奏を行わない事を表明し和解に至った。

文学作品[編集]

漫画作品[編集]

原版の散逸により[編集]

<…厳密には散逸により視聴不能ということであり「封印作品」ではない、という見解もある。>

テレビアニメ[編集]

  • ドラえもん(日本テレビ版) - 著作権問題+製作会社消滅によるフィルム紛失といわれている。

人形劇[編集]

  • プリンプリン物語(第1話とドオンブリカから始まる3年目のシリーズ以外) - 当時はNHKに放送を終えた後のビデオテープを全て保管する体制が存在しなかっため。後に現存する話数の再放送が行われた。

皇室や政治に関係したため[編集]

文学作品[編集]

  • 政治少年死す(大江健三郎) - 浅沼稲次郎暗殺事件の犯人をモデルとした思春期の性的嗜虐がテーマの小説。初出の文學界(1961年2月号)に掲載されて間もなく嶋中事件が発生し、これを考慮した出版社が同誌(同年3月号)に謹告を出した。しかし、その後も著者に対する右翼団体による脅迫や嫌がらせが後をたたず、政治的事情を鑑みて現在に至るまでいずれの単行本、全集にも収録されていない。なお2003年に鹿砦社が出版した「スキャンダル大戦争2」で「風流夢譚」とともに作者の許諾無く全文掲載されている。
  • 風流夢譚(深沢七郎) - 語り手が、日本で革命が起こり皇室一家が処刑される夢を見るという内容。これがきっかけとなり右翼テロ(嶋中事件)が発生したため封印の憂き目に。以来「菊タブー」が言論・出版界に定着してしまった。
  • レイプ・オブ・ナンキン(アイリス・チャン) - 南京大虐殺を題材にしたルポルタージュ。掲載された写真や文章の信憑性について、論争が起こった。日本語版の出版に当たっては、出版社側が注釈を付けるとともに検証・反論本との同時刊行を予定していたため、本人が日本語版の出版を拒否。その後、アイリス・チャンは車内で死亡(自殺説もあるが、真相は不明)。

映画[編集]

  • 徳川一族の崩壊 - 1980年に東映が制作した時代劇映画。監督は山下耕作。倒幕派が送り込んだ刺客が孝明天皇を刺殺するシーンが問題となったため。

テレビドラマ[編集]

ドキュメンタリー番組[編集]

演芸[編集]

  • 第二次世界大戦に伴う禁演落語五十三種GHQの検閲に伴う自粛禁演落語廿七種、戦後日本が独立を回復してから発生した放送自粛落語が知られる。詳細は禁演落語を参照されたい。

戯曲・演劇[編集]

宗教上の問題があるため[編集]

ゲームソフト[編集]

  • 格闘超人 - イスラム教団体より抗議を受けて回収・生産中止に。

特撮作品[編集]

  • アラーの使者 - イスラム教の唯一絶対神「アラー」をタイトル・主人公名に使ったことにより再放送およびDVD化は自粛していると言われている。
  • 少年発明王 - 一部の回に宗教上の問題が含まれているために封印された。

漫画作品[編集]

その他の理由[編集]

映画[編集]

特撮作品[編集]

ゲームソフト[編集]

ソフトウェア[編集]

  • Vocal Cancel - トロイの木馬(スパイウェア)が入っているのが発覚したために2016年現在、公開が全面中止されている。
  • Winny - 2005年頃から急増した同ソフトによる一連の個人情報流出事件Antinnyなどのウイルス)で結果的に企業や機関などの多くで使用を禁止している。

クラシック・現代音楽[編集]

  • オーケストラの為の「仮面は弔いの鐘を鳴らす」(野川晴義) - 反核運動体からの委嘱作品として2006年ピッツバーグにて初演されたが、再演の際にある新興宗教団体が作曲者の承諾を得ないまま広告利用し、その模様がYouTubeで観覧可能なのが発覚。著作権法違反をJASRACから指摘され削除されたが、作品を宗教に利用されたことで作曲者が「この作品は穢れた」とし、作曲者自らの手によって永久封印され、後にこの作品を管理するエージェントが再演記録をも抹消した。尚作品の題名は19世紀のフランスの画家オディロン・ルドン(Odilon Redon)の同名の絵画から引用された。

テレビドラマ作品[編集]

漫画作品[編集]

一部のエピソードのみが封印された作品[編集]

いわゆる欠番作品。人形劇は除く。

文学作品[編集]

  • ハリー・ポッターと秘密の部屋J・K・ローリング作。松岡佑子訳。一部のシーン) - “バンドンの泣き妖怪を追い払った魔女は「兎口(みつくち)」だった”という表現が口蓋裂等の先天的疾患に対する差別的な表現であることが原因といわれている。和訳版でのみ差し替えられた。

特撮番組[編集]

  • ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」) - 放送では説明されなかった登場した宇宙人の設定に関する雑誌の記事が、一部団体による抗議を受けて封印され、ビデオ・DVD・Blu-rayや現在の再放送では全て永久欠番となっている。
  • ウルトラファイト(第45話「遊星の悪魔スペル星人」) - 上記のウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」の映像からの再編集であるため、同等の理由で永久欠番に。
  • 怪奇大作戦(第24話「狂鬼人間」) - 台詞に不快用語が多用され、また差別を助長する描写があることから公開を自粛。ビデオソフトやLDには収録された事はあるが、既に絶版されている(LD-BOXは発売日に全部回収されたが、発売日前日に店頭に並んだ一部は販売された)。

テレビアニメ[編集]

  • アニメンタリー 決断(第26話「川上監督の決断」) - 当該話のみ制作会社とスタイルが違うため(タツノコプロ読売広告社に、アニメではなく実写であったため)。このため当該話のみビデオ・DVDに収録されていない。
  • ポケットモンスター(テレビアニメ版第38話「でんのうせんしポリゴン▼」) - 視聴者に光過敏性発作を誘発させたため永久欠番に。詳細はポケモンショックを参照。
  • ポケットモンスター アドバンスジェネレーション(第101話「ゆれる島の戦い!ドジョッチVSナマズン」) - 放送予定日は2004年11月4日であったが、直前に新潟県中越地震があったため未放映に終わった。『ブラック・ジャック』第3話や『ふしぎの海のナディア』第31話の再放送もこの地震への配慮で放送が見送られたが(前者は特別編として放送)、この場合は「延期」という形になっているがいまだ放送されていない。
  • 学校の怪談(テレビアニメ版・第3話「あたし、きれい? 口裂け女」) - 障害者差別問題により抗議を受け、永久欠番に(差し替えとして、第1話・第2話の総集編を放送)。
  • 吸血姫美夕(第2話「次の駅で」) - 神戸連続児童殺傷事件の影響といわれている。
  • 巨人の星(第10話「日本一の日雇人夫」) - 職業差別問題で、ソフト化の際は該当台詞を消去した。ただし、一部のCSチャンネルではそのまま放映された。
  • こいこい7(第5話 『豪華絢爛爆乳大会お台場の空をつらぬいてです~』の一部) - 登場人物のアスカヤヨイが自慰を行ったともとれる描写があった。テレビ版ではそのまま放映されていたが、DVD版ではカットされている。
  • サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(総集編「黄泉の群像」) - 第47話と第48話の間に放送されたが、映像ソフトには未収録。本来の放送予定にはなかったものを急遽作成したものであるため(そのため、放送回数の都合で最終回が放送できなくなるという事態を引き起こしている)。作成した理由は公表されていないが、第47話の作画レベルが大幅に低下していた(この件は多くのファンサイトで批判されたほか、讀賣新聞の投書欄にも批判的な意見が掲載された。DVDでは作画が修正されている)ことから、ファンの間では「第48話以降の作画レベルを維持するための苦肉の策」という説が定着している。
  • サウスパーク(第3シーズン10話「CHINPOKO MON」、第4シーズン10話「Do the Handicapped Go to Hell?」、11話「Probably」、第5シーズン「Butters' Very Own Episode」、第6シーズン12話「A Ladder to Heaven」、第7シーズン2話「Krazy Kripples」) - 「Butters'~」はジョンベネ殺害事件が現在未解決であるため。他の5話は過激な表現が多数あるため(第3シーズン10話「CHINPOKO MON」については日本の文化の描写やストーリーの展開に問題があるため)、日本では永久欠番に。
  • ザ・シンプソンズ(第10シーズン23話「Thirty Minutes over Tokyo」と第11シーズン10話「Little Big Mom」) - 日本の描写やハンセン病をネタにした描写やストーリー展開に問題があるため、日本では未放映。
  • 瀬戸の花嫁(第17話「県警対組織暴力」)-パロディキャラが著作権侵害であるとして版権管理者からの指摘・抗議によりAT-Xでの放送が第18話に差し替えとなり、第17話はパロディキャラを修正した後に放送された。
  • YAT安心!宇宙旅行(第1シーズン第25話「まぼろしのオヤジ!」) - 視聴者に光過敏性発作を誘発させたため。当初はNHK側でも原因がよくわからなかったが、9ヶ月後のポケモンショック事故後に同じ原因であると判明したため、レンタルビデオ店などから第25話の含まれているビデオを回収し、問題のシーンに止め絵処理を施して差し替えた。

テレビドラマ[編集]

  • 相棒(3rd Season 第7話「夢を喰う女」) - 図書館司書が個人情報を勝手に警察に漏らす、という違法行為を肯定すると捉えられるシーンがあったため。
  • If もしも(第15話「誘拐するなら男の子か女の子か」第16話「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」、他数話) - 第15話は製作はされたが、放送16日前に発生した誘拐事件の被害者の死体が放送当日に発見されたため、未放映。第16話は映画化された際に改作されたため再放送ができない(劇場版はソフト化された)。また「世にも奇妙な物語」と同じく権利関係の問題で大半の回が再放送できない。
  • 奥さまは魔女(第13話「恋の魔術師」、第33話「どうなっちゃったの」、第51話「北極のサンタクロース」、第56話「とかくシュウトメは…」、第63話「The Leprechaun(金は異なもの味なもの)」、第68話「まじめダーリンとあそびダーリン」、第90話「ちびっこレース」) - 理由不明。第63話は日本では放送されず。第51話・第56話はDVD-BOXに通常に収録され、その他の話はDVD-BOXの最終版で映像特典として収録(但し、第63話は日本語吹き替えが存在しない)。テレビ東京の再放送でも放送されなかった
  • 鏡は眠らない(第3話「罠」、第4話「追想」) - 殺人シーンがリアルなため、2006年の再放送時に内容を修正して放送。
  • キイハンター(第54話「それ行け発狂作戦」) - タイトル及び内容に問題があるため。
  • 救命病棟24時(第1シリーズ第4話「妻への贈り物」) - 4話のみ再放送されず。著作権問題。
  • 金田一少年の事件簿(1995年テレビドラマ版第1話「異人館村殺人事件」) - 劇中で使用されたトリックの著作権問題といわれている。さらに、生首の死体シーンと岡田真澄の自殺シーンがあるのも原因だと言われている。VHSの初回生産分(現在もレンタルショップに置かれていることがある)に収録されたが、それ以降の商品化の際には欠番となっている。原作の同エピソードは現在も発売されているが、文庫化の際にトリックが他作品からの引用であることが明記された。
  • ケータイ刑事 銭形舞(第9話「最強の心理学者VS銭形舞」) - 毎日放送、ファミリー劇場での再放送時にカット。理由不明。
  • ココだけの話(第5話「卒業儀式」「小日向くん」「留守番電話」) - 出演者の中山史奈が起こした事件の為。また、同性愛者への差別的表現があるため。DVDでは「小日向くん」のみ未収録。
  • ザ・ハングマン(第40話「トルコ風呂密室殺人」) - 「トルコ風呂」という差別的名称に問題あり。
  • ザ・ハングマン6(第10話「美少女がエイズの罠にはまる」) - エイズ感染者への差別的な描写による。
  • 七人の刑事(第1シリーズ) - VTR撮影の番組を保存することができなかったため、フィルム撮影された第100話「乾いた土地」と第256話「二人だけの銀座」の2回分を除くすべてのエピソードが放送終了後に消去され、現存しない。
  • 私鉄沿線97分署(第7話「あばよ!マイ・ラブ」、第64話「死亡時刻はパソコンで…」) - 第7話は再放送される時もあるが、第64話は常に再放送されない。第64話の理由に関しては、「劇薬のアンチモンを出しているからではないか?」とか「フィルムを紛失したのでは?」等、様々な憶測が飛び交っているが、本当の理由は明らかにされていない。
  • セクシーボイスアンドロボ(第7話「ハンバーグさん」) - 放送数日前に発生した愛知立てこもり事件を連想させる内容(ハンバーグ店で立てこもる場面)のため第2話を再放送し、この回は放送自粛のまま放送終了。DVD-BOXに収録(視聴および入手が可能なら「封印作品」ではない)。
  • 大都会 闘いの日々(第4話「協力者」) - ゲスト出演した松田優作の潰れた目が映し出されるため。
  • 大都会 PARTII(第27話「爆破予告」、第45話「白昼の市街戦」) - 第27話は精神障害者の描写、第45話はクラクション殺人の描写にクレームがついたため。
  • 大都会 PARTIII(数話) - 暴力描写が激しいため。
  • タイムトンネル(第4話「真珠湾攻撃の前夜」、第17話「生死を賭けたゲーム」) - 太平洋戦争の描写に問題があるため。
  • 太陽にほえろ!(第19話「ライフルが叫ぶとき」、第27話「殺し屋の詩」、第37話「男のつぐない」、第68話「一万人の容疑者」、第106話「着陸地点なし!」、第127話「非情な斗い」)番組スタート時はリアルな犯罪描写を売りにした、極めてハードな内容だったが、後に、コメディの要素もある人情路線に方向転換したため、特に内容がハードで抗議の多かった作品を再放送リストから外したと言われているが、局側が理由を公表していないため詳細は不明。ビデオ、DVD化されておらず(第27話に関しては、一度ビデオ発売が告知されたが、結局、別の話に差し替えられた)、CSの再放送も見送られている。また、地上波においては、初期のハード路線の作品(マカロニ編、ジーパン編、テキサス編)の多くは、現在の放送コードには適さないと見なされ、放送が見送られている。要出典また、ジプシーと言う言葉は現在放送に適さない言葉とするテレビ局が多いため、三田村邦彦演じるジプシー刑事が登場する494話~545話、593話も地上波では、現状、再放送が見送られている。
  • 逮捕しちゃうぞ(第6話「暴走婦警 VS 野獣サップ」) - 出演男優から承諾が得られなかったため、地上波、CSで再放送の際に欠番とされた。
  • 追跡(第15話「汚れた天使」) - グロテクス描写や性行為を表す表現があった事に加え「内容が非常識である」との判断から製作元の関西テレビが作者の唐十郎の同意なく放送中止にする。唐らが「撤回しなければ絶縁する」と抗議するも同社は強行。結果予定の3話を残して打ち切りとなる。
  • 東京警備指令 ザ・ガードマン(第39話「私は人殺しなの」) - 精神障害者に対する差別的発言があるため。CSでは再放送されたが、地上波では再放送されず。ビデオやDVD-BOXには収録。
  • 特捜最前線(第355話「トルコ嬢のしあわせ芝居!」) - タイトル・内容に問題(トルコの看板、台詞が多数登場)があるため。ファン投票によるDVD-BOX収録のエピソード募集の際に事実上の欠番(サブタイトルも放送禁止と表示)となり、唯一予告編も収録されなかった。また、地上波での再放送で未放送となっている作品の中で、第230話「ストリップスキャンダル」と第399話「少女・ある愛を探す旅!」がファン投票でベスト50位以内に入ったものの、いずれもDVD-BOXへの収録は見送られた(予告編は、いずれも収録されている)。ちなみに、第230話に関してはCSのファミリー劇場では放映されたが、第399話については本放送の際、第398話「亜紀・戸籍のない女の証言」として予定されていたが「戸籍のない」という設定が問題となり、サブタイトルが変更になっただけでなく、放送も一週延期になってしまった「いわく付き」の作品。しかし、2007年11月に発売されたDVD-BOX第4巻にて第399話の収録が決定され、CSでも放映された。
  • 特別機動捜査隊(第2話~第117話、第135話、第146話) - 原版紛失、もしくは原版の損傷による。
  • トップキャスター(第3話「恋愛運ゼロの逆襲」) - 話の中に登場する悪役の人物が、自分をモデルにしていると細木数子から抗議があったため。DVDでも未収録。
  • はぐれ刑事純情派(パート1第5話「記憶を消された女」、第19話「戦後四十三年 戦争花嫁の秘密」、パート3第9話「パソコン通信で殺されたOL」) - パート1第5話は拉致問題に関係か。パート1第19話は話の内容。パート3第9話は地方差別問題。
  • 裸の大将放浪記(第13話「ボクは富士山に登るので」) - 本来はこの話が最終話であり、主人公が富士山下山後死亡する話だったが、その後続編が作られたため。
  • 風雪(第51話「敵艦見ゆ」)- 右翼主義者から「戦争を批判している」との抗議や脅迫を受け再放送が中止となり、その後も放送されていない。また、他数話も放送延期や修正などが行われており当初の予定より半年早く打ち切られている。
  • 夫婦旅日記 さらば浪人(第18話「乞食と三文の旦那」) - タイトルに「乞食」が入るため(ただし、タイトルは「明石の夕なぎ」である場合もあり)。
  • ブラック・ジャック(1981年放送のテレビ朝日版、第8話「血がとまらない」) - 血友病に対する差別的表現があったため。
  • プレイガール(第231話「女は裸(はだか)で一発勝負」) - ボートレース八百長を扱ったことで日本船舶振興会(現:日本財団)から抗議されて放送中止・差し替え、後に編集し第241話「女は裸(はだか)で七変化」として放送された。
  • 世にも奇妙な物語(「雨の特別篇3話」、他多数) - 「雨の特別篇」はプロ野球中継雨傘番組として製作されていたが、予定されていた日に野球中継の中止がなかったため放送されないままお蔵入りとなった。また、1話ごとに製作会社が異なる事から権利関係の問題で大半の話がソフト化されておらず、再放送も一部の回のみしか行われていない。
  • ザ・サスペンス(全放送分) - 殺人シーンや出血シーンが激しいため。再放送はおろか、ビデオ化やDVD化も行われていない。
  • 若者たち(第33話「さよなら」) - 在日朝鮮人に対する差別を描いた作品のだったため、放送直前に「平新艇事件」が発生し休止。翌週の放送を持って打ち切りとなる。
  • ワンダーウーマン(第3話「The man who could move the world」、第6話「The pied piper」) - 日本兵がらみの内容。
  • 特攻野郎Aチーム(第7話「殺し屋スワット集団 死の銃撃戦」) - 素材破損のため。ただし『特攻野郎Aチーム シーズン1 コンプリートDVD-BOX』には収録されている。

時代劇[編集]

  • 子連れ狼 (萬屋錦之介版)(第2話) - タイトル「乞胸(ごおむね)お雪」の「乞胸」が差別用語だからという説、性的描写が問題となったとする説がある。
  • 新半七捕物帳(途中の3話分) - 神戸連続児童殺傷事件のためといわれる。全21話の予定だったが、本放送の時から18話しか放送されず、その後も日の目を見ていない。ただし、1話分に関しては、実際には制作されなかったとの説もある。
  • 新・必殺仕置人(第2話「情愛無用」) - 暴行シーンの一部描写(眼球を刺し失明させる)が問題視されたため、現在では再放送されていない。[4]
  • 水戸黄門(第2部第25話「黄門さまの子守唄」、第3部第4話「人狩り」、第4部第16話~第17話「北海の反乱(前後編)」、第11部8話「泥棒を助けた黄門様」、第12部第8話「にせ黄門様の悪退治」BSの41部5話。2015) - 第4部16~17話はアイヌ民族への差別が問題。第3部第4話と第11部第8話、第12部第8話はとBSの41部5話はゲスト出演した俳優が、後のシリーズで主役レギュラーの役についたため。2015はくの一の恋が逮捕された為。

漫画[編集]

  • アシュラジョージ秋山) - 残酷描写(特に人肉食描写)が問題視される。連載第1回が掲載された週刊少年マガジン本誌は回収の憂き目にあった(この雑誌掲載第1回分に関しては、後の単行本では修正が加えられている。また、この第1回以外も単行本ではかなりの修正が加えられており、雑誌掲載版とは異なる箇所が多い)。その後も、PTAなどから槍玉に挙げられ、一部の地域で有害図書指定を受けるなどした後に打ち切り(完結編は連載終了より数年後、週刊少年ジャンプに掲載された)。少年マガジン連載分は、講談社・朝日ソノラマ・ぱる出版などから幾度か単行本化はされている(幻冬舎文庫版が最新版)が、いずれも、修正の加えられた講談社単行本版の復刻である。そのため、週刊少年ジャンプに掲載された完結編は含まれていない。
  • 浦安鉄筋家族浜岡賢次作。424発目) - 石原慎太郎石原良純親子をパロディにしたのが問題になったため。
  • MMR石垣ゆうき作。1995年3・4合併号~5号掲載分) - 内容と類似する事件が(地下鉄サリン事件)実際に起こったためと言われている。
  • 美味しんぼ雁屋哲原作、花咲アキラ作画) - 食中毒を起こす可能性のある離乳食を紹介した回が単行本未収録。また2014年の福島編は山岡が鼻血を出すシーンがあった為。
  • 男一匹ガキ大将本宮ひろ志作。後半) - 編集部の思惑で、作者の意に反して連載が続行されたため。当時の単行本には収録されていたが現在は絶版、後年発売された文庫版では作者の意向により未収録となっている。
  • おまかせ!ピース電器店能田達規作。第45話) - 実在する雑誌をパロディ化した事で抗議を受けたため永久欠番になったと言われる。
  • キン肉マン(ゆでたまご作。旧版第2巻「南からの使者の巻」「伝説の救世主の巻」) - 黒人差別問題。
  • 国が燃える本宮ひろ志作) - 南京大虐殺に関する描写が理由。最終巻である9巻では該当するシーンは削除された。
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所秋本治作。旧版4巻「派出所自慢の巻」) - 旧日本軍を思わせる描写のためと言われている。これ以外にも時事的理由などから一部の描写が変更された回も多い。
  • ゴルゴ13さいとう・たかを作。第237話、第245話、第266話、増刊32話) - 大使館からの抗議、国際情勢や登場人物のモデルに対する配慮、作者自身の「発表できる水準以下」という判断などの理由。
  • 私立極道高校宮下あきら作。全41話のうち35話分が未収録) - 無断で実在する学校名、さらには実名まで出した。
  • 犯罪心理捜査官 草薙葵中丸謙一郎岐澄森月島薫作。1996年46~48号掲載作) - 単行本発売時に社会問題となっていた未成年者による犯罪を扱っている回のため、単行本では書き下ろし作品が掲載された。
  • 電影少女桂正和作。旧版第5巻CHAPTER37~39、41・45) - 性的描写。2版以降は修正された。
  • Dr.スランプ鳥山明作。旧版第9巻「クレイジー・ハネムーン」) - 黒人差別問題で茄子のヘタのような頭のキャラが猫顔に差し替え。
  • BASTARD!! -暗黒の破壊神-萩原一至作。旧版第9巻) - タイトルカバーのみ封印という珍しい例。理由は卑猥なポーズであるため。
  • パタリロ!魔夜峰央作。旧版第4巻「マリネラの吸血鬼」) - 精神障害者差別問題と著作権侵害(※テレビアニメで使用する際に発覚した)。
  • ぶきみな五週間藤子不二雄A作、「毛のはえた楽器」のみ) - 黒人差別問題。
  • ブラック・ジャック(手塚治虫作。第28話「指」、第41話「植物人間」、第58話「快楽の座」) - 第28話は差別問題(後に設定や展開を変更して、第227話「刻印」としてリメイク。その際に原稿が再利用されたため、オリジナル原稿は原形を留めていない)、第41話は医学用語の誤りによる。第58話は医学用語の誤りや雑誌掲載時の抗議のため。これらの話は一部の書籍であらすじや原稿の一部が紹介されているが、話自体は単行本未収録となっている(第41話のみ初期の単行本に収録されたが、後に第70話「からだが石に……」に差し替えられた)。この他、単行本や復刻版で収録されたりされなかったりする話が複数存在する。
  • 編集王土田世紀作。旧版第3巻「男の子女の子」) - 『キャンディ・キャンディ』の巻末画をタイトル画として掲載したところ、上述の著作権問題が未解決であったため、封印された。
  • マーダーライセンス牙平松伸二作。1989年10月号掲載分) - 死刑廃止論問題。
  • 魔太郎がくる!!藤子不二雄A) - 表現が残酷であるという事と凶悪な少年犯罪が増加していた社会情勢を考慮して、作品全集『藤子不二雄ランド』収録時に全133話中34話が大幅に描き直され、25話が欠番とされた。
  • 燃える!お兄さん佐藤正作。1990年第45号掲載分)- 職業差別。

演芸番組、バラエティ番組[編集]

  • 番組対抗かくし芸大会1983年元日放送の一部) - この年常連の笑点チームが歌劇カルメン」でエントリーしたが、収録後、出演者の1人で当時笑点司会者だった三波伸介が急逝し、エントリーをキャンセルしたため。2005年発売の笑点のDVDに収録。
  • 新春かくし芸大会2002年元旦放送の一部) - 田代まさしが起こした事件のため。登場場面はカットするかCG処理を使い放送された。
  • 志村けんのバカ殿様(2002年放送の一部) - 新春かくし芸大会と同じ理由。
  • 水曜どうでしょうClassic(宮崎シーガイア)(桜前線捕獲大作戦)(十勝二十番勝負)(香港大観光旅行)(原付西日本制覇) - 「シーガイア」はパブリシティ企画であり現在は経営が変わった為、権利上の関係で放送は見送られた。「水曜どうでしょうDVD第5弾」に(宮崎リゾート満喫の旅)とタイトルを変え、再編集した上で収録。「香港」はパブリシティ企画でもあり権利上の都合で。また、いずれの企画も出演者を無断で拉致するという内容があり、現在の社会情勢を考慮して放送を見送られている。また、「原付西日本制覇」は後に出演者及びスタッフが法律に違反する行為を行った事(鳥取砂丘において、公園法で禁じられている特別地域での砂の無許可採取を行った)が発覚した為、この企画のネット局への番組販売及び予定されているDVD化を中止する事になった。
  • タモリ倶楽部(2006年6月9日放送予定「かしこく乗りこなせ!首都圏日帰りエレベーターガイド!!」) - シンドラーエレベーター事故の影響で内容差し替え。
  • タモリのボキャブラ天国(「ねえムーミン」→「先住民」、「ひとりじゃないって」→「ヒトラーじゃないって」、「アラビアンナイト」→「からみやんないと」) - 前者は先住民が意味もなく女性や子どもを襲うシーンがあり、女性や子どもに対して人権上問題があると判断されたため(先住民が原始人の様に描かれてもいた)。中者はナチス式敬礼が登場する事が問題視されたため。後者は大人のボキャブラ(つまり下ネタ)に神聖なるアラビアンナイトを貶めたとクレームが付いたため。
  • とっぴもナイト2003年放送の一部) - 執行猶予期間満了直後の横山ノックがゲスト出演しテレビ復帰と言われていたが、視聴者からの反感が大きかったため。
  • どっちの料理ショー2005年2月19日放送の一部) - 番組の収録後、一部の出演タレントが不祥事を起こしたため。別の回に差し替えられ、後日出演タレントの顔をテロップで隠し、放送した。
  • とんねるずのみなさんのおかげです(「近未来警察072」のコーナー) - 無名時代の松嶋菜々子が卑猥な言葉を言わされていたため。後に事務所がそのシーンの版権を買い取る。
  • ネプリーグ(2006年5月29日放送) - 同年6月にフジテレビが放送契約を打ち切ったPRIDEの出場者が出演していたため、遅れネットとなっていた系列局では未放送となった。
  • めちゃ×2イケてるッ! - ほとんどが山本圭一の不祥事のため。またフジTV警察24時堀江貴文が出演しているシーンは、東京地検に逮捕されたため。その際、穴埋めに通常のコーナーを放送した。
  • お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル - 山本圭一の不祥事のため出演シーンがカットされた。
  • クイズ!紳助くん - 島田紳助が引退したため。
  • 一分館の深い話 - 『クイズ!紳助くん』と同様。
  • 行列のできる法律相談所 - 『クイズ!紳助くん』と同様。
  • クイズ!ヘキサゴンⅡ - 『クイズ!紳助くん』と同様。
  • とんねるずのみなさんのおかげでした(『落とし穴全米オープン』のコーナー) - 2011年に石川県で夫婦が落とし穴に落下して死亡したため。
  • ドリフ大爆笑 - CSのファミリー劇場にて、リフレインで再放送されているが、2012年当時、第10回目や第60回目などが飛ばされて、再放送されていなかった。ファミリー劇場カスタマーセンターに理由を問い合わせた際、「放送マスターテープの激しい損傷や紛失、また肖像権等の都合上、やむを得ない理由で欠番扱いとなっている回がある」との回答だった。しかし2014年に入ってからは、第10回目や第60回目も放送されていて、徐々に改善されつつある。

関連項目[編集]

関連書籍[編集]

脚注[編集]

  1. 詳細は『キャンディ事件の現状について』を参照。
  2. 「トルコ風呂」が使えなくなったのは1984年頃、トルコから来た留学生が母国の名が性産業に使われている事に愕然とし厚生省に「やめてほしい」と抗議が出て、その結果「ソープランド」と改名したためと思われる。
  3. 出演はのん、2013年10月29日の各ワイドショーで発表された後、2014年4月8日の『スッキリ』で予告が放送され『ボン』でのんと木村佳乃のメイキングが放送された。また『エブリ』でも予告とメイキングと木村佳乃のコメントが放送され、5月26日の『ぐっと』と『めざましテレビ』と『PON』でも予告が放送された。8月7日のPONとノンストップとスッキリでイベントと予告が放送された。2016年7月15日に金曜ロードショーで放送された。奇しくもこの日のワイドショーはのんだらけだった。
  4. 2012年7月、CSのホームドラマチャンネルでは放送された。その後も時代劇専門チャンネルでも放送されていて、CSでは今後も放送される可能性はある。

外部リンク[編集]