タカラトミー

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ひよこ陛下
秀逸な記事

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株式会社タカラトミー
TOMY COMPANY,LTD.
種類 株式会社
市場情報 東証1部 7867
~上場中
略称
本社所在地  
東京都葛飾区立石七丁目9番10号
電話番号
設立 1953年1月17日(三陽玩具製作所)
業種 3800
事業内容
代表者 富山長継(代表取締役社長)

佐藤慶太(代表取締役副社長)

資本金 34億5,953万円
売上高
総資産
従業員数
決算期
主要株主
主要子会社
関係する人物
外部リンク http://www.takaratomy.co.jp/
特記事項:

株式会社タカラトミーは、日本の玩具メーカー。

概要

2006年3月1日に大手玩具メーカーである、タカラトミーが合併することによって誕生した。

この時期、バンダイが大手ゲームメーカーのナムコと経営統合するなど業界の再編が進んでいたが、タカラトミーはタカラがチョロQ実車化の事業失敗で廃業倒産寸前になるところ、トミーが救いの手を差し伸べる形で誕生した。

トミーはバブル崩壊後、自社ブランドによるヒット商品になかなか恵まれず停滞気味で業績が悪化し、会社が傾いて経営危機に陥ったが、ファービーポケモン関連商品のヒット、リストラなど事業の縮小で乗り切った。一方のタカラはトミーと違い、ブームになったヒット商品を繰り出してきたが、ブーム終了後の反動で過剰な在庫を抱えることが多発した。

もっともこの合併は決して平坦ではなく、一時は物別れになりそうなところをインデックス(当時)の落合正美が間に入って合併にこぎつけた経緯があった。

この合併によって玩具分野では業界首位の売上げを誇り、ゲームを含めた分野で見ても上位に入る国内屈指の玩具メーカーとなる。とは言え、合併に伴う事業の整理や負債の解消などの課題点も少なくない。この合併によってこれまでの両社の持っていた資産を活用した新商品が開発・発売されるだけでなく、筆頭株主であるインデックス・ホールディングスおよびその関連会社やタカラトミーのグループ会社との間でのコンテンツや版権ビジネスの相互活用を図るものと思われる。しかし、キャラクターコンテンツ産業については先代のトミー社長(富山允就)の方針もあり、ほぼ無関心で手を出そうとしなかった。キャラクターの人気を利用したやり方を否定し、あくまでも玩具の出来あいで勝負という職人気質に近い持論を持っていたからである。ところが近年、玩具業界ではコンテンツ産業やキャラクタービジネスが重要視されるようになり、この分野に遅れをとっていたのでキャラクターに力を入れ始め、フィギュアや抱き枕などを作るようになった。

合併後に発売された新製品は新ロゴを使用しているが、一部の新製品は旧タカラ、旧トミーのレーベルを使用している(ネオブロックスなど)。

トミーは海外展開に力を入れており、ハズブロと業務提携して代理店(実質的には子会社のトミーダイレクトが担当)となり、スターウォーズ関連商品などを扱ったり、ディズニーの関連商品をほぼ独占的に扱っている。そのため、合併後の会社名も英語表記では「TOMY COMPANY,LTD.」となっている。また、トミーは東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの公式スポンサーの一つとして名を連ねている側面を持っていた。契約切れに伴い、2006年9月に一旦スポンサーを撤退したが、同年11月にスポンサー契約を再締結したと発表、2007年4月1日からタカラトミーとして公式スポンサーとして復帰した。

また、合併以前には、スター・ウォーズのキャラクターがビークルに変形するスターウォーズ・トランスフォーマーシリーズは国内での正規輸入販売が行えなかった。これはハズブロで製作されたその玩具シリーズは、スターウォーズとトランスフォーマーに関する版権を米国では共にハスブロが持っているが国内ではトミーとタカラで分かれていたためである。合併により国内での版権問題が解消され、同商品は基本的にスターウォーズのラインナップとして国内販売されている。

同様にトランスフォーマーシリーズの一部トイはトイボックスの商品をハズブロが海外ラインナップに組み込んだために国内販売が出来なかったが、開発を行ったトミーが金型を持っていたことが判明したためにトイボックスの協力を得て復刻・初の国内販売がされることとなった。

余談だが海外ではトミーとなっているためトミーは事実上タカラを吸収したと言える。

ゲーム関連の動きについて

タカラトミーはゲーム事業に力を入れる事を公言し、インデックスと合弁会社「ティーツーアイエンターテイメント」を設立した。しかし、ここでゲームソフトを開発しているわけではなく、翔泳社タイトーのような外部のソフトメーカーに完全に依存しており、自社開発とは言い難い面がある。

トミーは過去にもぴゅう太というハードを作り、それなりの売れ行きを見せたが、ファミコンの人気に押されて消えてしまい、ゲーム業界からも忘れられた存在となった。タカラも自社製品の『チョロQ』やオリジナルゲームソフト『闘神伝』などを中心に開発を行ったが、大ヒットとまでは行かなかった。その後、タカラのゲーム部門の展開は子会社のアトラスに全面的に委ねられる事となった。あくまでも低年齢層をメインターゲットとする玩具メーカーである両社にとってゲーム事業は必ずしも好調とはいかなかった。

なお、タカラトミーのフロンティア事業本部及びデジタルエンターテインメント事業部はポータルサイト『ゾイドユニバース』を立ち上げ、翔泳社と共にゾイドを題材にした初のオンライン戦略シミュレーションゲーム『ゾイドオンラインウォーズ』の配信サービス(有料)を2006年8月から始める予定だったが、ゲーム内容の不具合が多く大幅にずれ込んでしまい、正式サービスは11月7日から開始された。正式サービス2ヵ月後より多くのユーザを集めるように入会金及び月額利用料は無料に変更。だが、配信サービスを2007年12月25日をもって終了すると2007年6月21日に発表された。

トレーディングカードゲーム分野については、タカラは『デュエル・マスターズ』で大成功を収めてる。一方のトミーは『シャーマンキング』などのアニメを題材としたカードゲームをリリースしたものの、今ひとつの成績に終わった。

補足事項

合併してほどなく、安全面の問題から「くまのプーさん わたあめポット」(旧トミー製品)の自主回収が行われている。 また、旧タカラは以前から「レンジでチン ハローキティホット2フレンド」という製品の回収を行っていたが、2006年9月に新たに事故が起こったことから、同年10月3日の新聞朝刊末尾で、製品の回収を改めて呼びかけている[1]

沿革

  • 1924年2月 - 富山玩具製作所創設
  • 1927年5月 - 合資会社富山工場を設立
  • 1952年3月 - 富山工場、社名を合資会社三陽玩具製作所に変更
  • 1953年1月 - 三陽玩具製作所、株式会社に改組し、三陽工業株式会社に社名変更
  • 1955年9月 - 有限会社佐藤ビニール工業所設立
  • 1959年3月 - 三陽工業、営業部門を分離独立し、販売子会社富山商事株式会社を設立
  • 1959年6月 - 佐藤ビニール工業所、株式会社に改組
  • 1960年7月 - 佐藤ビニール工業所、株式会社宝ビニール工業所に社名変更
  • 1961年2月 - 宝ビニール工業所、株式会社タカラビニール工業所に社名変更
  • 1963年3月 - 三陽工業をトミー工業株式会社に、富山商事を株式会社トミー(旧トミー)に社名変更
  • 1966年11月 - タカラビニール工業所、株式会社タカラに社名変更
  • 1984年11月 - タカラ、株式店頭公開
  • 1986年2月 - タカラ、東証第二部上場
  • 1989年3月 - トミー工業、旧トミーを吸収合併し、社名を株式会社トミーに変更
  • 1991年9月 - タカラ、東証第一部上場
  • 1997年9月 - トミー、株式店頭公開
  • 1999年3月 - トミー、東証第二部上場
  • 2000年3月 - トミー、東証第一部上場
  • 2000年7月 - タカラ、コナミと資本提携
  • 2005年4月 - コナミ保有のタカラ株式全株がインデックスに売却され、タカラがインデックス傘下になる
  • 2005年5月13日 - トミーとタカラが合併することで合意
  • 2006年3月1日 - トミーとタカラが合併し、株式会社タカラトミーが発足
  • 2006年12月26日 - ベビー用品販売大手の赤ちゃん本舗(大阪市中央区)と資本・業務提携することで合意、赤ちゃん本舗が発行する優先株50万株を取得し傘下にすると発表
  • 2007年3月6日 - 米国大手プライベート・エクイティ投資会社のテキサス・パシフィック・グループ(TPG)と資本・業務面で戦略提携することに合意したと発表した。TPGはタカラトミーの株式や新株予約権付き社債を取得し題2位株主になる予定で、タカラトミーは海外展開を行う。
  • 2007年4月17日 - 赤ちゃん本舗との資本提携の合意内容を見直すと発表した。

商品化作品

主な製品

男児向け

トミカ(横だが・・・)

女児向け

ゲーム

カードゲーム

ライセンス許諾商品

主なグループ企業

連結子会社

関連会社

関連項目

外部リンク